シビウ

「I don't know.」って会話の中で 言われることが多くなってきた。 確実になにか思考してから答えているかんじが、 ヨーロッパ。 まぁ、適当に道を教えられるよりはいいのだけれど、 嘘でもいいから、そう言ってほしくない時がある。 この前こういうことがあ…

ブラショフ

シリアにいるときは、 「トルコにいったら泥棒が多いから気をつけなさい。」 トルコに行くと 「ブルガリアの警察は腐敗しているから気をつけなさい。」 ブルガリアに行くと 「ルーマニアのロマ(ジプシー)に気をつけなさい。」 まぁ、そうやって当たり前の…

ブカレスト

ヒマワリってほんとうに皆同じ太陽の方向を向いている。 整列しているみたいで、気味が悪くもあるけれど壮観。 ブルガリア、ルーマニアを走っていると 街路樹にさくらやスモモの木が使われていて、 ちょうど今、どの木にも実がたわわになっている。 地元の人…

ヴェリコ・タルノヴォ

琴欧洲の故郷ヴェリコ・タルノヴォ。 ブルガリアに入って最初に おや? と思ったのは、 上半身裸の男が多いこと。まぁ暑いのではあるけれど。 イスラム圏を脱したんだなぁ、と。 女の子も裸みたいなもんだ。 夜にカジノの前でたむろしていた 15、6歳の少女が…

ハルマンリ

歩き旅の二人に出会った。 イングランド人とフランス人ペア。 女性の方は70歳近い。 やっぱり聞きたいこの質問。 「なんでこんな旅行をしているんですか?」 「楽しいから。」 だそうで。 ほんと、言葉というのはやっかいなもので 楽しいという言葉では言い…

イスタンブル2

釣りをしています。 ここでは焼いたさばをパンに挟んだ「サバサンド」が 有名ですが、ここでサバはとれません。 とれるのは、アジ、イワシ、ボラ そんなところです。 宿に魚を持って帰ると 宿が一緒だった料理人が 「なめろう」を作ってくださいました。 観…

イスタンブル

船でヨーロッパ側に渡る。 アジア横断に約2年かかっちまった。 波みたいにアップダウンが繰り返される。 さくらんぼをくれた。 イスタンブルっていう地名が大きすぎて、 目指しすぎて、 最後の100kmはこぐのがしんどかった。 まぁ、実際にイスタンブルの市…

アンカラ

カッパドキアを出て3日目。 17通目の手紙配達。 アンカラで手紙を渡すには、 もう少し時間をかけたほうがいいと直感めいたものがあって、 グルジア、アゼル、イランと遠回りしてやってきた。 遠回りした分の日々はこの手紙のものだ。カナエさんから預かった…

ドゥバヤズット

イラン側、少年少女強盗団。かわいいと思っていたら、 自転車を取り囲んでバッグから小物を奪う。 被害、香水一本。 アララト山。 トルコ側。クルド人の政治集会。 クルド人ぽい顔立ちの少女二人。 周へ" />にほんブログ村←横のバナーを押すと、ランキングが…

マークー

その日は快晴で暑く、半そで半ズボンになりたいけど、 法律で半ズボンが禁止されているイランの走行にイライラしていて。 遠くに真っ黒な雲が見えて。 こちら側は真っ青なので、近づくと ちょうど空が真っ二つに割れたみたいだった。 しばらく進んで、道路の…

バンダルアッバース

ペルシア湾岸にある港町。 「写真を撮ってもいいですか?」 「ぎゃははは!」 何がおかしい! イランの女生徒は2、3人でいる時はとても気さくで 街で会うと「ハロー」と声をかけてくれる。 お年頃になり、結婚をしてしまうと、 前後上下左右に目がつき、イス…

テヘラン

カスピ海と首都テヘランの間には アルボルズ山脈があって、これがけっこう高く、 峠まで標高差2700mを一気に駆け上がる。 「標高とか時速とか、数字じゃどうも伝わらん。」 と詩人に言われてから、まぁ言われる前からも 間違いなくこれを読んでいる人は標高…

アスタラ

偽物キャビアでキャビア丼。 2マナト(=200円)。 国境を越えて、イランへ。 イランといえば、砂漠なイメージだったけれど、 このカスピ海沿いは雨が多く湿っていて、早朝には霧が立ち込める。 山の斜面を駆け上る霧の下で田植えをしているおばちゃん達をみ…

アゼルバイジャン2

トビリシからは二人で旅行している。 男二人の自転車旅行は最強で、恐れずどこでもキャンプができる。 お互い臭いのと、寝起きの機嫌が悪いのを除けば、 毎日たいへん楽しい。 一人旅にはない、カラッとした楽しさだけど、 これは彼の性格によるところが大き…

アゼルバイジャン

国境を越えただけでこんなにも人柄が変わるなんて とても驚きで。 おっとりしていたグルジア人に比べ、 (ちゅうかおっとりしていたのか、とにかくアゼル人が 強烈ににぎやかなのでそう思うだけかも) 人はよく笑い、ややうっとおしい。 「この機械は何だ?…

letter from Syria

シリアをでて1カ月。 不気味なほど静かだったかの国も、 もうただでは収まらないと思う。 静かだった彼女が、昨日僕にくれたメールはとても扇情的で。 あんな彼女まで変えてしまうものが 今のシリアの中でうごめいているらしい。 I m happy u r oky and tha…

トビリシ2

アゼルバイジャンビザ待ち中 昨日は復活祭で、日本の正月みたいに、あちこち店が閉まっていた。 今お世話になっている民家で「卵」をふるまってくれた。 卵には生命の再生の意味があり、その赤紫な色は キリストの血を意味するんだと。 こっちのキリスト教(…

トビリシ

雨。 早起きの爺さん達に誘われてウォッカ。 チーズとパンを片手に飲む。 体があったまる。 走り出す。 走り出すとゴリ市が見えてくる。 ここも3年前に占領された街。 牛飼い。 雨が止むと追い風が強くなってくる。 ゆるい下りが続いているので、 この調子だ…

スナミ

夜中に雨が降りだす。 憂鬱。 朝、売店のひさしの下で米を炊く。 こっちで米はおかずとして食べられていて、 炒め用なのかあまりうまくないけれど、 パン食が続くと気がなえてくるので。 地べたに座って食べていると店の人が椅子を用意してくれる。 田舎の人…

クタイシ

なにげなく雰囲気が悪そうだなと思っていたところでも 実際に自転車を降りて、なにか菓子でも買って座り その場にとけこんでみると 案外いい土地なんだなって思うことがよくある。 グルジア語の11〜20までの数字を教えてくれた少年。 トルコでネット検索で10…

ポチ

70km北のポチに向かう。 グルジアはキリスト教の国。 こういう十字架が道路によく建てられている。 もう酒も豚もOK。 美女は都会にしかいないらしく、 見当たるのは重力のなすがまま横に広がったような女性や 釣り人や牧童ばかり。 ポチは3年前の戦争でロシ…

バトゥム

今日1日ではっとするような美女に何人あっただろう。 そして、心なしか人が冷たいように感じるのは やっぱ美人の性なのか、 自分がトルコから来たことによるギャップなのか。これから 首都トビリシに向かう。 首都までどれだけ美女写真を撮れるか キモだめ…

ホパ

(朝飯。オリーブ、チーズ、きゅうり、トマト ヨーグルトチョコレートジャガイモ炒め、ピーマン みたいな味のする野菜でかいパンチャイ)お世話になった家庭には連泊はしない。 雨が降っていても、風邪をひいていても出て行く。 その理由はなんか息が詰まる…

アルトヴィン

夜、強い谷風のあとに雨が降り出して。 「ヒロ!雨だぞ、雨!」 工事現場の兄ちゃんたちがテントの外に集まってきて、 オロオロしている。 いい人達。 いえ、テントは防水だから問題ないんよ。 と雨に濡れながら説明する。 朝の6時。 「まぁ、チャイでもどう…

ユスフェリ

(山の生徒達と) 「先生の家」で昼までゆっくりして出発。 今日もこがないつもり。だめに走るのがテーマ。 でも、ずーっとゆるい下りで おもいっきりこぎたくなる。 サイクリストの天敵、犬。 近気づいたのだけれど 野良犬は棒を振りかざしても、石投げても…

トルトゥン

ずっと雨が降り続いてエルズルムを出られなかったけれど、 ようやく曇になったので出発する。 1週間動かなかったおかげで膝は完治したように思える。 盆地を抜けて、また山の人になる。 もう膝を悪くしたくないので一日の走行距離を 50km未満に抑えるよう…

エルズルム

うとうとしかけた頃に夜明け、 結局あまり眠れなかった。 昨夜はよく冷えた。 テントの結露を乾かすのに時間がかかる。 子供とニワトリの声がする。 さて、夜に軍施設だと思っていた建物は民家だった。 ああ、そんなもんだと思ってはいたけれど ほんとに夜は…

チャット

宿のオーナーにお礼を言って出ようと 思ったら、すでにどこかにお出かけだった。 ドイツやイタリアに出稼ぎにでて軍資金を得て、 帰ってきて地元で一旗上げるのがトルコ人の成功ストーリーのようで、 ここのオーナーのような身なりのいい人から 「ドイツ語を…

ウルチャラ

またひとつ峠を越えると 雪山が目の前に現れる。 なーんか植生が変わってきたかんじ。 峠を越えると、色々変わるからほんと山道は面白い。 大きな盆地にあるビンギョル市は、ここらに散らばる集落の中心。 魚が有名なそうなんで、魚を食べられそうな店を探す…

ヤイラ

真夜2時。 犬が2匹、テントに向かって絶え間なく吠えている。 自分達の鳴声に興奮して、どんどんヒートアップしている。 その盛り上がり方が非常にうっとおしい。 少し、静かになったので安心して寝ていると バラバラッとテントに水滴がかかる音。 あっ 小便…