2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は休養と決めて

十四日目。 ここで寝た。 海の駅とろむではイルカが飼育されている。 早朝のイルカの鳴き声。神秘的やった。 会社員のとき、水族園がクライアントだった僕。 懐かしいなぁ、なんか。 さて、昨日に引き続き 体がだるい。足が痛い。 朝飯をきっちりつくったら…

室戸岬

十三日目。 こんな気の重い朝は初めてで。 朝5時起床、もう一泊しようかと思う。 足の裏のマメが尋常ではない状態だから。 マメの下にマメがあり、その下にもまた、みたいな。 でも、せっかく雨があがっているので出発することにした。 まだあと18kmも。 ト…

修行の道場へ

十二日目。 カラスの鳴き声で起きた。 ここから室戸岬までは50km。 今日は昼から大雨らしいと、昨日聞いていて。 地図をどれだけ睨んでも、途中に泊まれそうなところは一カ所だけ。 室戸市佐喜浜町。 ここから35km先になる。 間違いなく、今までで一番長い距…

浅川で

十一日目。 23番薬王寺 薬王寺は寺名からも察しがつくけれど 本尊は薬師如来。 薬師如来が本尊、というお寺が88カ寺で一番多い。 真言ももう覚えた。 「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」 お寺に着くと、 まず本尊の祀ってある本堂に線香をあげて 懺…

寄り道

十日目。 祖父母の家で寝ているときに発作を起こしかけた。 もう何が原因だとかよくわからない。 疲れているのはもちろんだけれど 家でじっとしていても、それはそれでしんどい。 理由はまだ考えられない。 朝、祖父の車で昨日の駅近くまで乗せてもらい そこ…

先祖も通った道なれば

九日目。 ぐっすり眠れた。 やっぱり二人だと安心感がまるでちがう。 今日は4.5km先にある22番平等寺に行って 近くの駅から汽車に乗って北に戻り 祖父宅に泊まることにしていて。 もちろん単線。 ただいま。 祖父の家で熱烈な歓迎をうけた。 そういえば帰国…

お鶴さん

八日目。 まったく眠れなかった。 自分の傾向がだいたいわかった。 ・初日 ・一人 これだけの条件で寝られない。ふぅ。 無残な深夜の考え事を持て余しつつ。 まだ暗い4時頃から米を炊いて、 ばっちり昼飯用のおにぎりも作って出発しようとおもったけれど、 …

勝浦町

七日目。 さすが梅雨。 快晴を待っていたら、4日も滞在してしまった。 まぁいい。期限があるわけでもないし。 昼ごろ出発。 18番恩山寺 19番立江寺 立江寺をでたころ、5時すぎでそろそろ 寝床をさがさなくてはいけなかったけれど 明日の行程を考えると、次の…

野草、野花

六日目。 デジカメでやたらに撮った写真を眺めて作文していて。 6月19日という日はなにも取り立てて 話すことがないのだろうと、写真をみていると 野草、野花をみるたび、レンズを寄せていたのを思い出した。 山を下りてから、五感が研がれた気がする。 水音…

言葉がしみる

五日目。 予想に反してまったく眠れなかったのは、小屋の隣の道を 夜中ひっきりなしにトラックが走っていたから、だけではない。 考えてみたら、昨日も一昨日も私のとなりにはS君がおり、 昨晩はいなかった。 一人になってつくづく思う。 本当に夜というもの…

神の棲む山で

四日目。 焼山寺の朝、テントの中が暑くなる時間までぐっすり寝た。 とはいっても、朝6時。 駐車場からは雲海が見えた。 標高700mを実感した。 ゆっくり支度をして、あさってには和歌山に行くというS君とお別れをし、 9時に本堂に向かい読経をしていると、と…

焼けるほどに

三日目。 あぁ、少し寝過ぎた。 自転車の彼はまだぐっすり、テントの中。 8時すぎに小屋を出発。 10時頃に11番札所の藤井寺に着く。 納経所のおばあちゃんと少し話す。 僕が、食料は大量に積んであるから 遭難しても飢えることはないですよ。なんて話すと 戦…

今日もまた雨

二日目。 夜、妙な突風が時折吹きつけ、 気持ち悪くてなかなか寝付けなかったというより、一睡もできなかった。 けだるく準備をして4番札所大日寺に向かった。 5、6、7、8、9番と次から次へと札所があり、 次々に納経をしていく様はまるでスタンプラリ…

発心

遍路一日目。 ついにはじまった。 ふくらはぎが1.2倍の大きさになって、体の中のバネを感じる。 和歌山から帰って1週間。 2週間に1度の通院も、次回は1カ月後にしてもらった。 何やら抑うつ感が強くて、少し吐き気もするのだけれど、 先延ばしにしていてはせ…

近況2

散歩とは言えないぐらいの長い道のりを歩いていると よく思い出す。 リヤカーマン永瀬忠志さんがアンデス山脈を越える時、 リヤカーを牽いていけないデコボコ道で タイヤの下に一枚ずつ板を渡して進んでいた姿。 徒歩より遅いけれど、一歩前進には間違いなく…

高野山へ(その6)

10時起床。久々にぐっすり寝られた。 「ものすごいイビキやったで。」と言われ、恐縮。 ご飯をごちそうになり、自家製のパンもいただく。 11時頃、高野山に向けて出発。 昨日は眠たくて話せなかったことを道中、話す。 自分の計画のこと、 バリでのこと、 よ…

高野山へ(その5)

6日目。 疲れのせいかぐっすり寝られた。 テントの外で 「これはわしのもっとる蛇の皮とガラが一緒やな」 近所の老人と駅員さんが、蛇の抜け殻を見て話している。 蛇の皮を財布にいれるとお金が貯まるんだとか。 そうこうしていると、2人のお客さんが改札を…

高野山へ(その4)

5日目。 シュッ、シュッと耳障りな音で目が覚めた。 道を挟んで向かい側の家の庭先でゴルフの素振りを 朝の5時からやっているおじさん。 健康的なのか、狂っているのか。 自分も。 あー、体中が筋肉痛。 よろよろと這い出て、すぐ朝食の支度にとりかかる。 …

高野山へ(その3)

4日目。朝5時起床。 早朝の空気は肌寒く、一晩を野宿できた達成感があり、 妙にすがすがしい。 夜中、数度目が覚めたが、 またすぐ寝ることができた。 公園の高台に登り、 実家から持ってきていた米を炊いた。 初の米炊き。確か、3合炊きの炊飯器はお急ぎモ…

高野山へ(その2)

東寺をでて3日目。 朝7時。雨の降る中、阿波座の知人宅から出発。 オフィス街のど真ん中、鈴の音を鳴らしながら金剛杖をつき、 同行二人と書かれた菅笠は不釣り合いなこと、この上ない。 出勤途中の傘をさしたサラリーマンに訝しい目で追われながら、 とにか…