2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

エルズルム

うとうとしかけた頃に夜明け、 結局あまり眠れなかった。 昨夜はよく冷えた。 テントの結露を乾かすのに時間がかかる。 子供とニワトリの声がする。 さて、夜に軍施設だと思っていた建物は民家だった。 ああ、そんなもんだと思ってはいたけれど ほんとに夜は…

チャット

宿のオーナーにお礼を言って出ようと 思ったら、すでにどこかにお出かけだった。 ドイツやイタリアに出稼ぎにでて軍資金を得て、 帰ってきて地元で一旗上げるのがトルコ人の成功ストーリーのようで、 ここのオーナーのような身なりのいい人から 「ドイツ語を…

ウルチャラ

またひとつ峠を越えると 雪山が目の前に現れる。 なーんか植生が変わってきたかんじ。 峠を越えると、色々変わるからほんと山道は面白い。 大きな盆地にあるビンギョル市は、ここらに散らばる集落の中心。 魚が有名なそうなんで、魚を食べられそうな店を探す…

ヤイラ

真夜2時。 犬が2匹、テントに向かって絶え間なく吠えている。 自分達の鳴声に興奮して、どんどんヒートアップしている。 その盛り上がり方が非常にうっとおしい。 少し、静かになったので安心して寝ていると バラバラッとテントに水滴がかかる音。 あっ 小便…

コチャキョイ

ディヤルバクルの宿で出会った台湾人に 「膝が良くなるまで待つのなら、その間一緒にイラクに行かないか?」 と誘われた。 イラクといっても、彼が行く北部のクルド人自治区は、 とても情勢がよろしくない南部イラクに比べて 格段に治安がいい。その証拠にク…

ディヤルバクル

募金呼びかけを書くための板を買おうと、 シャンルウルファの街を歩いていたら、 トルコ人「何を探しているんだい?」 ということで、2時間後にはシール張りの立派過ぎるボードが僕の手元にある。お代は受け取ってくれなかった。ありがとう。 翌日、走行を…

地震について

まだ膝が良くならないので休養している。 旅行なんて100%自分のための遊びをしている自分は 震災あれこれは自分の領域じゃない、 ネットに氾濫する馬鹿旅行者の呼びかけみたいなことはしたくない って最初は思っていたけれど。 そして、そういう人助けを…

シャンルウルファ

恥ずかしいので早起きして誰もいない畑にウンコをしに行く。 雑草の先の朝露がきれい。お遍路を思い出す。 朝飯を子供達と食べ、シャイを続けざまに何杯か飲んで。 さぁ、別れや。 アブ・アブド氏は別れ際に両頬をくっつけてキスをする。 髭がジョリジョリと…

ラッカ

夕方着いて、昨夜は8時に就寝。 寝る前に短い会話しかできなかったからか、 どうも警戒心が盛んでうまく寝付けなかった。 時折、横で寝ている親父さんが起きて ガスストーブの火を調整してくれる。おかげで寒くない。 いい人っぽい。 朝6時、羊を連れ出す娘…

アッサウラ

カメラを盗まれた。 ユーフラテス川中流にある大きな人工湖 アサド湖畔でキャンプして、 朝起きてふとバッグをみるとデジカメが 無くなっていた。 まず手元には戻ってこないやろうと思う。 最後に使ったのは、前の日の昼。 警察の取調べ中、 「怪しい人物は…

ハマ2

もう一度ハマに来た。 けっこう好きです、この街。 まあ都会なんやけど、なんかのんびりしていて 街の見所が「水車」というのがいい。 中東は人口密度が低いからか、 市街地と田舎の境界がはっきりしていているように思う。 東南アジアみたいにいつの間にか…

島原新聞

島原新聞に載りました。http://www.shimabara.ne.jp/shimabara_newspaper/headline.php 島原を走っていた頃は寡黙やったな。 いろいろ変わっていくもんや。 http://d.hatena.ne.jp/sekaiisshu/20090507/p1 ま、 次の手紙配達はトルコの首都、アンカラです。 …

パルミラ

パルミラ遺跡。 自転車をアレッポの宿に預けてショートトリップ。 途中、今まで自分が自転車で走った道を バスで戻る。 泊まったモスク、 コーヒーをごちそうになった店、 茶をお呼ばれした家、 今日もあいかわらず、魚を吊るしているあの魚屋。 いいもんや…

アレッポ

昼前にアレッポに到着したので、その足で 配達先のアレッポ大学に向かう。 差出人は神奈川で学校の先生をしている枝川さん。 彼女は僕の高校、大学の後輩。 6年前に大学内にある日本センターで日本語教師をしていた。 手紙はそのときの職場の仲間、秘書のバ…