2011-01-01から1年間の記事一覧

ロドワル

トルカナ湖畔を走ったときには ミッションで入れてもらったり、 商店で買ったりと、水の補給はわりと楽だった。 だから、水のない苦しみは体験していない。 ただ、それを飲むときに その場に人が居たりすると、 とても目の前で飲む気になれなかった。 ここに…

トルカナ湖5

その日、最後の25kmを押すと目の前に 350kmぶりの舗装路があり(穴だらけやけどね)、 これでトルカナ湖沿いの砂道とはおさらば。 やっぱ、ペダルをまわしてこその自転車やなぁ、 とにかくこげることの嬉しさよ。 シャーっと下り坂、 ぐんぐん加速して風を切る…

トルカナ湖4

クリスマスイブのその日も 僕はサバンナ地帯の砂場を自転車押していて。 (木の枝でつくったトルカナ族の住居) 人通りが多くなり、トルカナ族の集落に商店もちらほらあり、 ずいぶんと補給は楽になって 思う存分、水も温かいジュースも飲めるのだけど、 い…

トルカナ湖3

おはようございます。 昼間の暑さはなんだったんだろうか、 というぐらい朝は涼しい。 目に見えないもの、というものを 信じるか信じないか。 僕は三つ子の魂が臆病にできているので、 なにかそういうものに敏感で困ってしまう。 この道に入る前に、 それは…

トルカナ湖2

長い話の続き。 ケニア側のチェックポストに着いたのは夕方で、 エチオピア人の1.5倍ぐらいの体格のケニア人警察官。 きちんと意思の疎通ができる。 もうエチオピア人との空しい会話をしないでいいのがうれしい。 ただ英語を使いたい、話したいだけで話し…

トルカナ湖

ケニア、エチオピア、スーダンの国境がある この辺りにはダサネチ族が住んでいて、 男は銃で武装している。 こわいが、手を振ると手を振り返してくれる。 彼ら、この8月にケニアに越境して以前から家畜の草地をめぐって 緊張状態にあった南のトルカナ族を100…

オモラテ

(早朝 ボートに乗ってオモ川をわたる) 何の決断もない生活はただ噂とかそういうくだらないものの中で生きて 自らも噂を発しているようなもので。 命にかかわる自分の決断をしてはじめて、 やっとひとつ頼りになる足場を作ることができる。 [決断]の瞬間こそ…

Jinka

I'm back on my road, and reached Ethiopia Jinka town, is remote from the city. Here I can update my blog without any pics and Japanese. So, might be world is like monochrome for you, but it is covered with colorful nature and people in fac…

徳島2

グルジアーイランをペアランして一足先に帰国していた ナオキ君が徳島に来てくれた。http://d.hatena.ne.jp/sekaiisshu/20110503/1305648407 (眉山頂上) (イラン人の親切なおっちゃんと)朋あり遠方より来る、ブラブラ、人不知而不慍。 周へ" />にほんブ…

徳島

祖父が危篤という知らせをメールでみて 2日バスに乗ってアディスアベバに戻る。 自転車と荷物をホテルに預け、そこから飛行機でさらに2日、 11月6日、裸族の土地から計4日で実家に着いた。 あっけない。 2年3カ月ぶりに帰ってきた。 体がフワフワしていて現…

ジンカ

オモ川流域の少数民族エリアに入っていく。 ハメル族、髪にクシをさしている。 コンソ族、スカートをはいている。 山羊の皮で作ったしょいこ。 運んでいる黄色いポリタンクは水を入れるもの。 一家族、だいたい二日でこの水を使うのだと。 道行く人は水運び…

コンソ

子供二人が、 遠くの道の両脇で逆立ちして、足を開いたり閉じたりしている。 で、近くを通りかかったら「逆立ちを見たから金よこせ」みたいなことを 言ってくる。あほくさいので無視していたら、2kmも3kmも追ってくる。 なんか、癇に障る。 自分は優しい…

アルバミンチ

丘をいくつか越えて、 どんどんこの国に慣れていく。 慣れってすごい機能だなぁ。 とにかく子供が多い。 ユーユー! マニー! ウェア アー ユー ゴー! この3つは耳が腐るほど聞いた。 特にウェア アー ユー ゴーがむかつく。 聞いてどうするんだと言いたい。 …

アディスアベバ3

体調が万全になったら、出ようと思っていたのだけれど、 今が本調子かどうかよくわからなくなってきて出られない。 なにしろ、ここから南はマラリア、強盗団、 最近始まった戦争、いろいろあるので、 生きるとか死ぬとか賭けるとか考えていると、 まともな体…

アディスアベバ2

水が変わると体を壊すというけれど、 あれは本当やなと思う。 飛行機が嫌いで精神的に疲れるというのも一因だろうけど、 長距離を一気に移動した後はきまって体を壊している。 陸路でゆっくりゆっくり変わっていく風土に適応していけたら 問題ないんやと思う…

アディスアベバ

(空港に自転車で乗り込み、その場でラッピング。 この方法でダメだったことは一度もない。) バッグはラッピング料9ユーロ、自転車は18ユーロ。 さすがにヨーロッパ、馬鹿にならない金額や。 エジプトエアは23kgの荷物2個まで無料なので、 自転車20kgと、…

ボローニャ

イタリアは長靴の形、なんてベタなことを言うのは、 イタリア人に出身地を聞いたら、 片脚を中に浮かして、これがイタリアの形でここがナポリで俺はここ出身、 と指差したのが、やっぱ面白かったので。 じゃあ、ボローニャはどこになるかというと、 脚をもっ…

モナコ

全長2kmの小さな国。 でもGDPはアフリカの小国を上回るっていうんやから。。。 キレイな、でも数日走ると飽きてくるコートダジュールの海岸線を 登り下りして、モナコに着く。こんなところによくまぁ、という 山と海の間、切り立った崖に沿うように市街…

マルセイユ

マルセイユの配達は失敗。 あて先の場所には行ったけれど、 誰も通らない開かずの門の前で立ち尽くして終わった。 (天敵のオートロック門) さて、 アフリカの引力を感じる。明けても暮れてもアフリカの ことばかり考えている。 本当に同じ時間が流れている…

パリ

丘が続く思い描いていたとおりのフランスの田舎。 が、 ドイツのライン川沿いを離れて以降、雨ばっかりで。 着るものが濡れて全滅したのは、2年走ってこれが始めて。 東南アジアの雨季を3カ月走ったけれど、 あれはスコールが1、2時間ほどバーっとくるだけで…

ルクセンブルグ

全くどんな国かも知らずに飛び込んでみたら 丘ばっかりで疲れた。 人々が川沿いの木を傘でつっついていて、 何やってるんやろうかと不思議に思って しばらく見ていると、クルミを取っているのでありました。 それからは僕も同じようにクルミの木を見つけては…

ケルン

ヤスマサさんから預かった手紙は、ケルンに住む 中国留学時代に寮のシェアメイトだったドイツ人アンディあて。 ヤスマサさんは昔、僕を取材してくれた新聞記者さんで 取材が終わってから、便乗して僕も、と手紙を託してくれた。 で、彼とは直接会っただけな…

メアブッシュ

デュッセルドルフ圏全体ではおよそ6000人の日本人が住んでいて そのほとんどが400社近い日本企業の駐在員とその家族で リトルトーキョーと呼ばれる、日本人街もそこにはあるらしい。 メアブッシュはデュッセルドルフに程近い街で、 高級そうな住宅が立ち並ん…

フェンロー

偶然は楽しい。 だから、へんな話だけれど 偶然が起こりうるように、そういうシチュエーションを準備する。 最近読んだ、ある指揮者のブログで 同じようなことを彼だか彼女だかも言っていて、 「音楽の楽しさは、音と音が偶然に出会うことにある。 指揮は、…

ブリュッセル

土屋さんは4年前に旦那さんの赴任に伴って ブリュッセルに来たらしい。 英語もフランス語もあまりしゃべれないままで。 「手紙を届けてそんな彼女の新生活を盛り上げてやってください。」 と依頼状には書いてあるけれど、 手紙を預かってからもう3年。 新生…

ユトレヒト

自転車王国オランダ。どこまでも平らな道と牛。 上の写真はポイ捨て用のネット。走りながらペットボトルなんかを 捨てられるように、道の脇に設置されてある。 老いも若きも、とにかく皆自転車。ベビーカーも自転車で牽引、 物心つく前から人は自転車乗りに…

シュタインフーバーメアー

大きな湖のほとりを 夜八時、夕暮れ時にキャンプ地を探して あてもなく急いで漕いでいたら、 鉄道の信号待ちで、自転車にキャンプ用具をくくりつけた 中学生ぐらいのドイツ人の女の子3人組に出会った。 「このへんに、大きな森か公園はないか?」 と聞いたら…

ウォルフスブルグ

ドイツにはびっくりするほど森が多くて。 街をぬけてしばらく走ると森の入り口、 それを潜り抜けると次の街というかんじ。 自転車道を走っていると、主要道を大くう回して、 民家がポツンポツンとしかない田舎道を走らされることがある。 そういう田舎道沿い…

プラハ

しとしと。雨ばかり。 ハンガリーから3週間、そのうち晴れは4日。 あとは全部雨。 宿の屋根の下と 雨のテント泊とのギャップがありすぎて、 宿に着くと健忘症状態で、いいこともわるいことも なんも思い出せない。 宿で思うこと。 東欧、中欧の安宿は 夜をエ…

グリヴィツェ

アウシュビッツ強制収容所から60km西にあるグリヴィツェ。 最近、雨ばかりでちっとも進まない。 ハンガリー、デブレツェンでの配達がうまくいかなかったので 今回はあまり期待せずに配達先に向かった。 ヨシトミ君は大学時代の友人で、 手紙は彼が学生時代に…