ウルチャラ


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またひとつ峠を越えると
雪山が目の前に現れる。




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なーんか植生が変わってきたかんじ。
峠を越えると、色々変わるからほんと山道は面白い。



大きな盆地にあるビンギョル市は、ここらに散らばる集落の中心。
魚が有名なそうなんで、魚を食べられそうな店を探すけれど、
坂道ばかりの市街地をウロウロするのに疲れて、
目に付いたラフマジュン(トルコピザ)屋に入る。


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「この先のウルチャラというところに
温泉が湧いていているよ。」
みたいなことを店の主人が教えてくれて。
ちょっと膝治療のために行ってみようか。
「行くなら、そこの温泉のオーナーは知り合いだから、
タダにするように言っておくよ。」
みたいなことをトルコ語で。


ピザ屋の主人の名前と温泉宿の名前を書いた紙を持って出発。

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(橋の上で釣りをする人。エサはない。
網を糸の先につけて流れにぶち込むだけ。)
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(でも釣れるんやからすごい)


ウルチャラに着く。
紙を頼りに温泉宿を探す。


親切な人の案内で、その名前の宿に着く。
「誰がこれを書いた?私はこの人を知らないよ。」
とオーナー。


あぁ、そういうオチか。
あいつと知り合い、って言っても実はそれほどの仲じゃないことって、
よくある。
特にインドは大言壮語天国だったので、だいぶ免疫ができてて
今回あまりがっかりしなかった。


「私は、かの誰それと友人関係である。」
あぁ胡散くさい。
ああいう弱肉強食の国で人とのコネクションが人生を大きく変えていく
というのは実感できるけれど、
たった数分ありふれた話をしただけで
Facebookに友達登録してくれ攻勢にはゲンナリしていた。
ツテ目当てなのをもっと隠したほうがいいと思うんだけど。
彼ら今頃どこかの日本人に言っているんだろう
「日本人の大親友がいるんだぜ!」って。



ま、景色もいいし、その辺でテント泊するか。


でも、このオーナーいい人で、
「外は寒いよ。」
「日本人は兄弟だから。」って
1泊50リラ(3000円)のところをタダにしてくれる。
ありがとう。
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温泉に入りに行く。
湯船のまわりにアカスリをしてくれるおっちゃんがいる、
トルコ風のお風呂。


湯船に入ってすぐに感じたのだけれど、
さっきまで階段の登り降りがつらいほど痛かった膝が
なんともなくなっている。


しばらく湯治っていうのもありかな、と思いつつ
厚かましく連泊は無理だなあ、と
湯上りに考えていると、


オーナーが
「この宿で働いていけば?一日4リラ(240円)給料を出すよ。」
8時間労働として自給30円。
無理や。


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