アディスアベバ
(空港に自転車で乗り込み、その場でラッピング。
この方法でダメだったことは一度もない。)
バッグはラッピング料9ユーロ、自転車は18ユーロ。
さすがにヨーロッパ、馬鹿にならない金額や。
エジプトエアは23kgの荷物2個まで無料なので、
自転車20kgと、23kgまで減らした4個のサイドバッグを一まとめにラッピングして預け、
残りの荷物を機内持ち込みのバッグに詰め込んでチェックイン。
結果、超過料金無料。
うむ、うまくいった。
いろいろ迷って西アフリカ行きはやめて、やっぱ東にした。
ローマからエジプトエアでカイロ乗り継ぎ、エチオピア。
アディスアベバは2300mの高地にあって、アフリカなんやけど
着いた早朝は気温が12℃と肌寒い。
飛行機遅延のために乗継がうまくいかず、
エジプトで航空会社手配の、なにやら高そうなホテルで
一泊したけれど、まぁ事前の下調べで疲れていたからちょうどよかった。
カイロのホテルで同室になったエチオピア人の感じがよく、
エチオピア、もしかしたら肌に合うかもとおもっていたのだけれど、
甘かった。きんつばにお汁粉をかけたぐらいに甘すぎた、四宮。
アディスアベバに着き、
ホテルのあるピアッサ地区まで坂道を登っていると
エチオピア人が自転車を押して手伝ってくれるのだけど、
自転車を触ってくるやつにロクなやつはいない。
どうも胡散臭くて、拒否反応が起こる。
なんかゾワゾワして、心がまったく適応できていないのがわかる。
この誰も信用できない感じ、すっかり忘れていた。
蚊取り線香が欲しかったので、ホテルのまわりを散策していると
「マラリアには蚊取り線香より、伝統的なインセンスの方が効くよ。」
と地元の若者が言うので、ホイホイと着いていって買うと態度が豹変して
「値切ってやったから、俺にも取り分をよこせ!」と腕をつかんでくる。
インド人みたいなことをいう奴らや。
そんな金を払うつもりはないので、
じゃあポリスに行こうというと、
「バーカ!その線香は単なるお香で蚊には効かないよーだ!」
「それは実際は5ブル(25円)で買えるのに、
お前は100ブル払ったんだぞ、バーカ!」
ふぅ。。。
このうっとおしい出来事でパッと目が覚めた。
あーぁ、ヨーロッパ滞在は警戒感を鈍らせるなぁ。情けなや。
海抜0mから来た僕はどうも頭がボーっとするし、少しゆっくりして
体も対人感覚も慣らしていこうと思う。
初エチオピアめし。フルフルという名前の料理。
下に敷いてあるのがエチオピアの主食、インジェラ(テフ粉で作ったすっぱいクレープ)。
田舎に行くと、このインジェラしかレストランにおいてないらしい。
上に載っている赤い具はインジェラにカイワット(辛い煮込み汁)を吸わせたもの。
おかずも主食もインジェラ。インジェラonインジェラである。
白飯の上におじやを乗っけて食べるようなもんか。
これからケニア、タンザニア、モザンビークと南下するつもり。
それにしても、エチオピア人。最高にうっとおしいという旅行者間の評判どおりで、
初日に期待に見事こたえてくれた。
エチオピア人は金をとるだけで命までは盗らないということなので、
まぁ、アフリカ慣れするにはいい所かもしれん。
部屋は今、騙されて買ったお香のにおいが
たちこめている。
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