トルカナ湖2

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長い話の続き。


ケニア側のチェックポストに着いたのは夕方で、
エチオピア人の1.5倍ぐらいの体格のケニア人警察官。
きちんと意思の疎通ができる。
もうエチオピア人との空しい会話をしないでいいのがうれしい。
ただ英語を使いたい、話したいだけで話してくるエチオピア人との会話は
99%奉仕活動でうんざりしていた。



ここではパスポートチェックだけで、
入国スタンプは首都ナイロビのイミグレーションでもらう。


入国スタンプなしの入国なんてありかと半信半疑だけど、
警察が行ってよしというんやから間違いないんやろう。
アフリカにはこういう国境が多いと聞くし、
少数民族はそもそも国境関係なしに行き来しているし。


高台にある警察署から遥か遠くに
建物のようなものが見え、
「あそこにミッションがあって、あそこに泊まるといい。」
「夜は絶対に走らないこと。ダサネチ族が襲撃してくるから。」
と警察官が教えてくれた。


で、その建物付近に着いて「あぁ、町や」と
写真をパシャと撮ったのは迂闊だった。
その建物群は町ではなくて、軍の新しいキャンプで
中から兵士が無表情で駆け寄ってくる。


詰め所に連行されて、
1時間近く質問されて解放されたときは
もうほとんど日没の時間だった。
ケニア人兵士にもうんざりだ。
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かろうじて明るい西の空をたよりに進むと、また軍施設。
そのつぎに見えたのがミッションだった。


ミッションの回りにはなにもなく、
そこもまた軍施設のように
敷地が高い塀でかこまれていて、
武装した門番に
「今晩、中でテントを張らせてもらえないか?」と聞くと
しばらく時間があって、
「OK」と中に通してもらえた。


テントを張って、
中でライトをつけると
バチバチとテントにカゲロウみたいな小さい虫が当たってくる。
ものすごい量の虫だ。


外に出られず、テントの中でとりあえず野菜を切っていたら
「食事を一緒にどうぞ」
とミッションの職員が声を掛けてれた。
ありがたい。


食事の時に、神父さんが
「この敷地内にもダサネチ族が侵入してきて、3人殺したんだ。」
と言う。おっかないけれど、これだけ人がいれば、
という安心感がある。


長い一日が終わった。
飲んだ水の量9L。
体がまだ熱を持っていて、どうにも暑い。
マレーシアで買っていたハッカ入りのスースーする
万能ぬり薬を体中にぬって寝る。


あのまま、砂漠が続いても
まだ生きられていたなぁと思う。
全然大したことはなかった。
もっと試してみたかった。


一線を超えるのは難しい。
でも、だめだという瞬間は
突然おとずれるのかもな、とも思う。
死にたいわけではないけれど、
今回だけはその際までいって
自分が何を思うかを知りたかったわけで。
そんなこと求めても際限がないな、とも思うが。f:id:sekaiisshu:20111230224226j:image


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