トルカナ湖5
その日、最後の25kmを押すと目の前に
350kmぶりの舗装路があり(穴だらけやけどね)、
これでトルカナ湖沿いの砂道とはおさらば。
やっぱ、ペダルをまわしてこその自転車やなぁ、
とにかくこげることの嬉しさよ。
シャーっと下り坂、
ぐんぐん加速して風を切るこのかんじ、
あぁ幸せ。
しかし、砂場で無理なトルクをかけてこいだせいか、
砂が入ったせいか、BBとペダルを壊してしまっていた。
ガリガリ音がする。ペダルは分解できるやつだけれど、
BBは完全シールドなので、とりかえなければならない。
アフリカの店に置いてあるとは思えないので、日本から取り寄せか。
あと、いつのまにかスポークが一本折れ、ミラーにもひびが入った。
自転車にもハードだったよう。
70km先のロドワルはあっという間、昼前についてしまった。
久しぶりの都会。酒も冷えたジュースもインターネットもある。
そしてやっとこさ、まともにケニアの代表食ウガリを食べる。
え、ウガリってこんな色やっけ。
愛知万博で食ったのは、もっと黄色くてうまかった
記憶があるけど、なんか味気ない。うむ、ほんとに味がない。
さて、
これから先の道も強盗が頻繁に出没するエリア。
で、僕はもうそこは漕がないことに決めていた。バスで移動する。
バスだから安全と言うわけではないけども、だいぶマシではある。
このでかいクモ。咬まれるとgo to heavenらしい。
咬まれないコツは足音をおおげさに立てて歩くこと。
こんなのが夜になるとウヨウヨでてくるこのクソ暑いエリアから、
年中軽井沢と言われる高原地帯のケニア南部に
早く行きたくて仕方なかった。
宿の中は昼間の熱気がなかなか逃げずに深夜まで暑く、
ロドワルに着いた翌日に髪を切って坊主にした。
暑いし、まぁ、なんかが一段落したのである。
どこにいても何をしても、
感覚はどうしようもなく麻痺し、慣れていって、
自分の立っているところさえ不確かになっていくけれど、
砂漠を人と歩いたときのあのどこまでも歩けそうな安心感、
言いかえれば、それは生きているという確かな手ごたえだったと思う。
でも、大きなところでは満足いかんかった。
それでもあれだけのことをしたから満足しようと思う、
そういうことやろうと思う。
トルカナ湖編 おわり
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