ウォルフスブルグ

ドイツにはびっくりするほど森が多くて。
街をぬけてしばらく走ると森の入り口、
それを潜り抜けると次の街というかんじ。


自転車道を走っていると、主要道を大くう回して、
民家がポツンポツンとしかない田舎道を走らされることがある。
そういう田舎道沿いの森でのテント泊を繰り返している。
いちおう違法なので、人目を避けて森の奥に入る。

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森は静か、ではなくて。


夜、
虫や鳥の声、鹿やリスやらの足音、なにかがテントを這う音、
それぞれにドキッとする。
雨粒、枯葉、ドングリ、花粉、いろんなものがテントに降ってくる。
テントはバラバラと、なんだか森では立ててはいけない音を出してしまう。
ああ、この音はとてもいけない。
テントも自分もとてもこことはとても異質な存在だなと思う。


森で寝た夜、
ウォルフスブルグ(「オオカミの城」という意味)と
偶然にもそういう名前の街の近くだったのだけれど、
近くで獣の雄叫びがして。


テント越しに枝をポキポキ近付いてくるそいつに
心底怯えた。
結局正体はわからなかったけども、
その時に僕は、森には森の流儀があるな、と
ふと思って書きとめた。


森の世界、ではなくて森の流儀。
生きものそれぞれが街では想像できないぐらい主張して、
生きている。 あぁ、ここではそういう風に生きるものなんか、と。


テントから顔を出して後ろの真っ暗な木々の間を見渡すと
目が慣れるより早く、
視界の両端からスーッと闇が覆ってきて、
自分でだせる音でも出さないとやってられない。
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(朝、起きるとなんでもない普通の森なんやけど)


そういえば、
前にキビ刈り仲間と西表島の海岸沿いを数泊歩いた時、
辺鄙な場所にある入江で自給自足の生活をしている人に会った。
話してみるとちょっと変わっていたが、まぁまともな人だった。


その人は近くで僕らがさあ寝るかという夜中に
入江の奥の森から突然奇妙な叫び声をあげた。
なにかを威嚇しているようだった。


うわ、なんかやばいな。ここで寝るのやばいんちゃうの。
とその時は皆で話していたけれど
でも今はうすぼんやりとわかる。
森の奥に一人でいる人間が
森の流儀に従って獣のように声をあげることのまともさ、
っていうのが。


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