ケルン
ヤスマサさんから預かった手紙は、ケルンに住む
中国留学時代に寮のシェアメイトだったドイツ人アンディあて。
ヤスマサさんは昔、僕を取材してくれた新聞記者さんで
取材が終わってから、便乗して僕も、と手紙を託してくれた。
で、彼とは直接会っただけなのでメールアドレスを知らず、
普段、僕は配達が近づくと「お楽しみに」とメールを依頼主に
送るのだけれど、それができなかった。
このブログ、見ていてくれているといいんやけれど。
さて、ケルン市は大きくて
なんでも100万人都市に無理やりするために
まわりの町を合併していったそうで、
配達地は中心部から15kmほど離れたところにあった。
正確な住所をネットで調べてもなぜか出てこなかったので、
運任せでその辺りにいってみたけれど、こりゃ無理や。
通りを見つけることができずケルン一日目は終わった。
その日、ポーランドで知り合ったドイツ人の家にお世話に
なったのだけれど、彼はどれどれと宛先を見て、
「はは、ドイツ語で検索しないと出てこないよ。」と住所を
ドイツ語風に打って検索すると、ぴったりその場所がでてきて、
しかも最近の技術はすごいなあ、GooglesマップのStreetViewで
その家の写真までネット上に出てくる。
「3年前の住所だからもしかしたら引越ししている可能性もあるよね。」
と彼は電話番号を調べて、その引越し先と疑わしい住所も
追跡してくれた。まるでFBI。
次の日、彼の先導でその住所近くまで行って、
最後は一人、その家に近づいていく。
途中、ドイツ本職の郵便配達人に出会う。
住所を見せると、
「彼ならその家のままだよ。」と。
一安心。
あぁ、ネット上で見た写真そのまんまの家。
ベルを鳴らす。
出てきたのは年配の女性。
ドイツ人、ファーストコンタクトは概して
そっけなくフレンドリーさのかけらもないけれど、
この女性、ほんとに輪をかけてドイツ人的で
それはそれは怪訝そうに僕を見る。
負けじと
「ヤスマサさんを知っていますか?」と
自信を持って手紙を見せると、
その岩のような顔が崩れて
パッと微笑み、
「わぁ、ヤスマサ!!!」
あぁ、この瞬間。この瞬間なんよ。
「まぁ、中に入ってください。」
と中に招き入れてくれて、あれこれ経緯を説明する。
「1週間前にちょうど息子とヤスマサの話をしたところだったのよ。」
「今、私の前でなにが起こっているか理解できないわ!」
「私は人生のこういう瞬間が好きなの。」
とアンディのお母さんはうれしそうで、
「息子は今は別の家で暮らしているのよ。」と。
「もしかしたら、その別の家はここですか?」
と昨日プリントアウトしてもらっていたネット上の電話帳から
追跡した住所を見せると、
「わ、どうして知っているの?」と。
で、また経緯を説明すると、
「あなたはそこに行く必要はないわ。」
「息子と近場で待ち合わせして会いなさい。」と、
その場でアンディに電話してくれた。
次の日、アンディとケルン大学近くで待ち合わせして会う。
そして、手紙を読むアンディ。
「中国の大連で、僕らは大学から割り当てられた部屋に二人で
半年ほど住んでいてね。」
「他の欧米人は、欧米人同士で固まって毎晩のように
飲んだりクラブに行ったり、とても西洋的な暮らし方をしていたけれど、
僕はヤスマサやまわりの日本人、韓国人と一緒に東洋的な日々を
過ごした。今は、それがよかったと思っているよ。
韓国料理に慣れたおかげで辛いものも苦手じゃないしね。」
「でも僕は専攻が語学から物理学に変わってから、性格も変わったよ。
きっとヤスマサは驚くと思う。」
「彼のメールアドレスにメールを送ってもエラーで返ってくるんだ。」
「でも、今は一つの方法が見つかった。
この書かれてある住所にコンタクトできるね。」と。
あと、
「あぁ、母はね。柄の悪い中学校の先生でね。
目力がすごいでしょう。職業柄、仕方ないよね。」
納得!!!
さぁ、共同通信のヤスマサさん。
見ていてくれるかな。
手紙が届くのをお楽しみに。
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