中国

昆明3

映画エキストラの答えが聞けないまま、日が過ぎ。 陰陽道とか太極拳が欧米人のあいだで ものすごく流行っているらしく、 出会って間もないカナダ人とバハマ人が ドミトリーで組手?をはじめたときはたまげた。 欧米人って、どうしてこういう東洋発のプラクテ…

昆明2

[Flying Tigersを知っている?]と 着くなり相部屋のバハマ人が聞いてきたので、 [知らない]と答えると 日中戦争(中国では抗日戦争)時のアメリカ人義勇兵パイロットのことだと 教えてくれた。 なんでも、ここ昆明で今、その映画のロケが 行われているらしくて…

昆明

雲南省の省都、昆明についた。ここで装備を夏用にきりかえて、南下する予定。東北地方や北京あたりにいたころは、 [どこに行くんだ?]と聞かれると、とりあえず [昆明]と答えていて。 ベトナムとか、ラオスとか、ましてや世界一周だなんて、 彼らの生活とあま…

大理5

金環日食。 おととい、みつけた人気のないビーチで酒を飲みながら 刻々と地球が動いていくのを見た。 イベントごとに没頭したあとは、 いつも何かの喪失感におそわれる。 ああ、明日はいつものように走り出そう。

大理4

あと、1時間で日食だ。 さて、どこで見るかだ。 宿の屋上。近くの湖畔。湖の対岸まで走って、そこから。 通りで中国人と一緒に、しらけたかんじで。 エクリプスパーティで欧米人と一緒に、気取ったかんじで。 あー迷うのがめんどくさい。 たぶん酒を積んで自…

大理3

日食メガネ10元。 日食目当てなのか、宿に人が増えてにぎやかだ。 ユースホステルではいろいろな人に出会える。 10人部屋のドミトリーは今、 日本人5人、中国人3人、フランス人2人 世界をめぐっている旅行者のなかには、 大道芸やアクセサリー売りで小銭を稼…

大理2

まだ大理にいる。 長居すればするほど どういうわけか体調が悪くなるのだけれど、 それでも動かないのは 1月15日にここで金環日食を観測できると知ったから。 金環日食パーティが開催される。 しかしまあ、 自転車移動がないと、こんなに毎日が暇とは。。。 …

大理

やっと着いた。ああ、大理 大理白族自治州大理。 疲れたので、ゆっくりする。 ここにきてから知ったことだけれど 大麻を吸う人間の溜り場として有名なところらしい。 日本料理屋にはいって、情報ノートとかいう 鼻くそ級のどうでもいいような情報のはいった …

平坂

フル装備の自転車にまたがって、大都市に入る姿は めちゃくちゃかっこいいと思っている。 凱旋という気分。 60km、75km、70km、50km、65kmと 日々をつないで、ようやく明日目指していた大都市に入るという日は まるで頂上アタックをしかける最前線の基地にい…

五合

昼はどこにいても安心。 ホイホーイ、ゾーゾーと はるか頭上から、山羊飼いの声が聞こえる。

騰沖

ここで年を越そうと思う。騰沖というところに滞在している。 町はずれの和順という古い街にユースホステルがあって、 そこに泊まっている。 中国は旧正月の方を大切にするので、師走の慌ただしさみたいな ものは特に感じられない。3日間の滞在で、街の人と顔…

泸水

調子に乗って、だいぶ奥に来てしまった。 限りなくミャンマーに近い。 ここらへんを三つの大河が併行して流れている。 怒江、瀾滄江(メコン川)、金沙江(長江)。 メコンの数十キロ横を長江が流れているなんて。

維西

皆、薪拾いばかりしている。 薪を満載した車が村につくと、 山の方から、後から後から子供が降りてきて 一本ずつ運んでいく。 迪慶チベット族自治州維西リス族自治県にいる。 なんのこっちゃだけれど、西南に進み 峠を越えるごとにチベット色がうすれていき…

其宗

くそ寒いのでノースフェイスのラクダを買った。 朝晩はマイナス10度。 富士山の山頂あたりを行き来しているので無理もない。 なんだかんだで中国は発展している。 ノースフェイス、ティンバーランドなんかが そこそこの街の戸外用品店(アウトドアショップ)に…

香格里拉

空が青くて、なにかジオラマの中を走っているようで 現実感がない。標高3300m。 今までの景色とはまるで違う。草原。 風がビュービューふくところを馬とヤクがのんびり草を食んでいる。 こんなところにチベット族は住んでいるんやな。 迪慶チベット族自治州…

麗江2

でかい川魚。食べてはいない。 僕の好物焼きイモ。 黄色ではなく、オレンジ色。とても甘い。 掘られたイモに惚れている。 ナシ族のおばちゃん。 ここにくる途中、やたら青いエプロンが流行っていて 不思議に思っていたら民族衣装だった。

麗江

本日の中国語 「厉害(リーハイ)!」(すごい!) つづら折りまくって、古都麗江。 大渓谷をよじ登ったあとに、こんな街があるなんて奇跡だ。 ユースに泊まると、皆々連泊せずに 次の都市へ行くと言っていた。 街がテーマパーク化して 観光地観光地しているのが気…

六徳

ひひひ。別に笑っているわけではなくて、 走っている最中にこのあたりの地形は どの平仮名の形に似ているだろうと考えたら [ひ]が妥当だった。急激にのぼって、急激にくだる。 決して[へへへ]ではない。 暖かい高度までくだると、ひまわりが咲き乱れていた。…

栄将

ここらでは、そら飛ぶ鳥をひきそうになるのだ。 何日ぶりかの本格的な山道。2000m級の峠をいくつか越える。 最近の楽な道に慣れて水を少ししか持っていなく、店も見当たらないので 道端で売っているポンカンを大きくしたようなみかんを買った。 売り子のおば…

米易

街を通り過ぎる時、インドみたいな臭いがした。 バイクに乗っている人の顔は浅黒く、インド人のような ビルマ人ような、何ともいえない顔をしている。 バナナの葉っぱが目につく。 気付けば、息が白くない。 こいでいる最中は暑くて、長袖シャツでもいけそう…

西昌

白酒でベロベロに酔って 用意されたバケツに夜中に吐くだけ吐いた。 目覚めると、庭では早くも近所の女の人たちがあつまって 二日目の朝食の準備をしている。 部屋をでて、はなれの便所にバケツを持って急ぐと 皆がニヤニヤ笑っている。 あの日本人、酒の飲…

冕寧2

数日前に、また夜中に公安の巡回を受けてから 寝付きが悪くなって生活リズムがおかしい。 これは中国に入ってから 常々思っていることだけれど、 昼間自転車をこいでいる間が一番リラックスできている。 荷物をとられる心配はなく、 公安におびえることはな…

冕寧

また一つ大きな山をこえた。 今度は2600m。 ガスってまわりの景色はまったく見えなかったけれど、 霧の中から少数民族が現れては消えていくのだ。 彝(イ)族。 写真撮らせてくださいとお願いしたら、 とても照れていた。 これは、正装ではなくて普段着らしい…

石棉

分け入っても分け入っても山。目の前に立ちはだかる高い山を 器用にまわりこんで、どんどん奥に入っていくのだけれど そこにも人の営みがあって 中国人のたくましさに感心する。 そんな山奥で 道路清掃のおじさんに大きな声で呼び掛けられた。 この先は雪が…

雅安

昨日の記事はすごい文字化けやな。 寒波が去ったので 成都を出た。 これから少数民族エリアに入っていく。 と打ちたかった。 ちなみに昨日居たのは 仟薯なんていうところではなく、新津というところ。 今日は100km南西に進んで雅安というところ。 ここいらは…

成都2

成都で休んでいる。出発が億劫になり、そしてこんな 大都市にいると物欲が出てきて 日本で売ってきてしまったパソコンが再度ほしくなる。 何もない田舎にいくと、重いものは捨てたくなるのに。 冬から逃げて南へ南へやってきたけれどここでついに捕まった気…

成都

西安から11日。 通ったのは蜀道と言われる、むかーしからある由緒ある道。 予想以上に時間がかかった。 原因は去年の四川大地震。いたるところで道路の復旧工事が行われていて、 砂利の山道を進む羽目になった。滑って滑って。 1700mの峠を越えると明らかに…

西安3

夜はチヂミを、朝はキムチを。 フロアは韓国人留学生だらけなので、まるで韓国にいるよう。 今夜はイタリア人留学生と一緒に夕食を食べることになっている。 欧米人が中国語を話すのをみると、とても違和感があるのだけれど、 莫大な量の漢字を一から覚えよ…

西安2

在西安。 洛陽で知り合った韓国人留学生の宿舎に居候している。 思えば、韓国の人はとても温かかった。 韓国の国道は日本の高速道路のようで日陰が少ない。 8月の暑い日 毎日のように車の窓から手渡されたポカリ、 片田舎の郵便局で差し出された一杯の水はこ…

西安

夕暮れ時、やっと西安についた。 これが西安か。