冕寧2
数日前に、また夜中に公安の巡回を受けてから
寝付きが悪くなって生活リズムがおかしい。
これは中国に入ってから
常々思っていることだけれど、
昼間自転車をこいでいる間が一番リラックスできている。
荷物をとられる心配はなく、
公安におびえることはなく。
小さな俺の城、そんな気分。
宿にいてもどこかおちつかず、
深夜になるまで眠れない、小心者。
そんなリズムを変えるべく、早朝に宿をでて
市街地をぬけたところで豚の解体をみた。
うげー
興味津々、近寄って写真を撮っていると
飯を食っていけよ、と家の中に招き入れてくれた。
[ミシミシ]
日本では飯を飯食べることをこういうんだろう?と。
ミシじゃなくてメシだけどな。
誰が教えたか知らないが
中国人が知っている日本語は
[バカヤロウ][よし!][さよなら]そして[ミシミシ]。
まけずおとらず拙い中国語でコミュニケーションしていると
どうやら今日は結婚式だということがわかった。
ここは花嫁の実家。
村人総出。イ族、漢族いりまじって祝う。
家人は三日間にわたって三食ご飯をふるまうのだと。
こんな時のためにと持ってきていた
赤富士の風呂敷を[我給你日本的東西]
そう書いて手渡すと、とても喜んでくれて
[主人家叫你留下来玩几天再走]
と。
これはたぶん、泊まっていっていいよということだろう。
で、朝飯と昼飯をごちそうになった。
豚の脳ミソ。
白子っぽい味。市場で買うと80元(1100円)ぐらいだとさ。
今日は結婚式の初日で、解体した豚はまだ食べないんだと。
脳ミソは料理担当の役得。
明後日のメニュー
飯を待っている間は、皆とトランプ。
大富豪っぽいゲームだけれど、三枚数字がそろえば、
一枚別の数字を加えて四枚そろったことにできる。
。。。奥が深い。
晩飯時に集まった子供たちに
僕の十八番、親指が離れる手品を見せてあげたら
村人100人ぐらいがみんな驚いた。
今日は最高である。
で、きつい白酒を飲み過ぎて吐きまくった。
日本の恥である。
イ語をたくさん教えてもらったけれど
ひとつしか覚えていない。
[カシャシャ](ありがとう)