西安3
夜はチヂミを、朝はキムチを。
フロアは韓国人留学生だらけなので、まるで韓国にいるよう。
今夜はイタリア人留学生と一緒に夕食を食べることになっている。
欧米人が中国語を話すのをみると、とても違和感があるのだけれど、
莫大な量の漢字を一から覚えようとするなんておそれいる。
がんばってね。というかんじ。
この国では欧米人の方がアジア人よりも人気がある。
それは日本と同じ。
漢字が読めないと旅行は不便じゃない?と
出会ったフィンランド人に聞いてみると、
なぜか分からないけれど困ったことは一度もないの。
皆とても親切にしてくれるから。
だとさ。
一目で外国人とわかる風貌は、
この新中国ではとても便利なようだ。
僕は 我是日本人。と発することを当初は躊躇っていたけれど、
最近はできるだけ早く日本人であることをわかってもらおうとしている。
その方がなにかとスムーズだとわかったから。
もちろん、時と場合によるのだけれど。
例えば宿と宿周辺では中国人風にふるまう。
中国では基本的に安宿は外国人の宿泊は不可。
見つかれば、強制的に高いホテルに移される。
夜中に部屋を公安が訪ねてくるのはもうこりごりだ。
こそこそと人目を避けて場末の安宿を探して、朝までの数時間を
まるで犯罪人が潜伏するかのように眠る。
たいてい、
一週間もその土地、国にいれば、そこでの過ごし方、
日々のこなし方が身についてストレスが減っていくものだけれど
今で中国滞在約二カ月目。
まだまだぎこちない。