香格里拉
空が青くて、なにかジオラマの中を走っているようで
現実感がない。標高3300m。
今までの景色とはまるで違う。草原。
風がビュービューふくところを馬とヤクがのんびり草を食んでいる。
こんなところにチベット族は住んでいるんやな。
迪慶チベット族自治州、香格里拉。
シャングリラと読む。
もとは中甸という名前の街だったのを
自治州政府が2002年に改名した。
なんとも節操のない名前であるけれど、
そういうところが中国らしい。
これより北に数百キロ進むと
ラサのある西蔵チベット自治区になるけれど、
1日数百元払ってガイドを同行させ、全行程をがっちり固めて提出して
中国政府の許可証をもらわないと今は入境できない。
近づくほどに行きたくなる
サイクリスト憧れの地チベット。
厳冬期のチベットに行く勇気も装備もお金もないので
行かないけれど、いつか行きたいと思う。
僕はこれより進路を西にとる。