大理3
日食目当てなのか、宿に人が増えてにぎやかだ。
ユースホステルではいろいろな人に出会える。
10人部屋のドミトリーは今、
日本人5人、中国人3人、フランス人2人
世界をめぐっている旅行者のなかには、
大道芸やアクセサリー売りで小銭を稼ぎ
そのお金で旅行をしている人がいると言う。
僕もなにか小遣い稼ぎができないかなぁと
思い立って、絵を描いて、なにがどう転んだか
釣り具を大量に買い込んで逆に散財している。
また、こんなに荷物を増やしちゃったな、と
釣具だけでふくらんだ小型のザックをみて途方に暮れる。
さて、昨日は湖の船着き場で、今日は河口の橋の下で
糸を垂らしたのだけれど、釣れないどころかアタリも全くない。
釣具屋で道具をみて、唸っていると
[冬は 魚 寒い 動かない]と店員は言い、
[昆明は 魚 釣れる 寒くない]と昆明で釣る用にと
親切にも無料でエサをくれたのだけれど、これが練りエサなので重い。
中国人はとても簡単な仕掛けで釣っている。
どんな仕事をしているかわからない、怪し気で胡散臭そうな
でも一度話せば、気のいい人たち。
釣り場に集まる人種というのは、各国共通なのかも。
日本製の釣具はとても[好!]だって。
絵の具も釣具も自転車旅行には不要なものだけれど、
こうやって、暇つぶしにはよいし、没頭しているとなにか満たされる。