修行の道場へ

十二日目。


カラスの鳴き声で起きた。


ここから室戸岬までは50km。
今日は昼から大雨らしいと、昨日聞いていて。
地図をどれだけ睨んでも、途中に泊まれそうなところは一カ所だけ。
室戸市佐喜浜町。


ここから35km先になる。
間違いなく、今までで一番長い距離を歩く。


途中、食料をばっちり買った。
最近はオール自炊はあきらめて、
朝はスナックパン、昼か夜に自炊という風にしていて。
小腹がすくと魚肉ソーセージを食べている。
一日の食費は500円以内と決めていて。
そして、一日につかうお金もこれがすべて。
納経代の300円は別腹。


このときのメモ
「雨降りだす味塩まみれ」


これは、
コンビニで翌朝のパンを買って
食糧袋にいれようとしたら、中が砂まみれと思ったら
味塩コショウまみれ。
あたりが、すごくおいしい香りでつつまれたってことで


さて、宍喰町を抜けようかというところで、
雨がパラパラと降ってきて
トンネルを抜けて高知県に入ると
雨は本降りにかわっていたってことで。


修行の道場、高知県らしい幕開け。
ちなみに
徳島県は発心の道場、
愛媛県は菩提の道場、
香川県は涅槃の道場と言われていて。





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適当な軒下で雨具とザックカバーをまとって
小休憩をして再出発。
後でわかったけれど、このときにiPodを置き忘れた。
くそ


つぎのメモ
「しんどい!雨強くなる」
10km以上、人家のまったくない海岸沿いの道を歩く。
雨が強くなって、靴に水がしみこみ、
足のマメはもう見なくてもわかるぐらい
ぐちゃぐちゃになった。


立ち止まると足の裏が痛むのでひたすら歩いた。
はるか遠くの室戸岬かと思えた陸のでっぱりは
近づくと単なるでっぱりで、
室戸岬までの距離を示す1kmごとの道端の標識だけが
進んでいることをくそ真面目に教えてくれた。
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1kmを15分で歩いている。
これだけ速めたら、12分でいけるだろうか、
あぁだめや、14分かかった。
そんなことをしながら、佐喜浜町らしき町についたのは
夕方5時。山寺を登るよりしんどかった。達成感もない。
スーパーの前のベンチに腰をかけると吐き気をもよおした。
針でマメを刺すと水鉄砲かというぐらい遠くまで
水が噴き出した。


町の人にどこか
屋根のある場所はないかと聞くと
近くのバス停でお遍路さんはよく寝ているよ
と教えてくれる。
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夜9時、バス停に降り込む豪雨に耐え切れず、
中でさらにテントを張っていると、町のサイレンがけたたましく
鳴り響いた。
ドキッとした。


実家近くの川のダムが放流するときにサイレンが鳴るので、
あぁ橋の下で寝なくてよかったと思った。


後々、高知ではサイレンを時報として使っている町が
よくあることを知ったのだけれど。


深夜雨脚はさらにつよくなり、
トタンを打つ雨音で何度も目が覚めた。


翌朝の母からの電話で
その雨による各地での被害を聞いた。



本日の歩数
56145歩
トータル
396858歩



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