徳島3

僕が走った頃のシリアはまだ平穏で、 どこで寝ても大丈夫なんじゃないかと思うぐらい平和な国だった。 実際に大都市以外は野宿と民泊、モスク泊で夜をすごした。 今、テレビのシリア報道には爆破とか虐殺とかおぞましい 単語が付きまとうけれど、僕にはしっ…

展示会終了

無事、終了しました。 5日間で400人弱のご来場、まさかの東名阪、 もっと遠方からもお越しいただき、距離のほかにも いろいろ「まさか」すぎてびびりました。 準備にあたっては友人や親戚に手伝ってもらい、 幼なじみや旧友の来場、なかには26年ぶりに会う人…

自転車世界一周配達日誌展、いよいよ本日からです。

展示会のお知らせ2

一般向けの展示会に先立って、 母校で展示会をやらせてもらいました。 偶然にも自分が3年次に学んだ教室で。感無量です。 母校の中学生はほんとに素直で、こっちが勉強することがありました。 展示を見ている彼らの表情からだけでも、気付くことがあります。…

展示会のお知らせ

6月30日(土〉〜7月4日(水) 徳島市北沖洲にあるカフェ櫻茶屋、 その2Fの櫻ギャラリーにて 「自転車世界一周配達日誌」展をやります。 もちろん入場無料。P有ります。 各日10:00〜18:00です。 http://sakurajaya.com/ 集大成なんで、ビシッとやります。 …

大阪

カナエさんは4年前、僕にトルコへの手紙を依頼した人で 大学時代の友人。 去年の6月に僕はその手紙を配達し、 彼女が9年前にお世話になった下宿先の家族に会うことができた。 そのときの様子は、このようなかんじ。 http://d.hatena.ne.jp/sekaiisshu/201106…

徳島2

終了だと思って次のことに頭を切り替えていたら、 一通の電子メールが音もなく届いていて。 差出人は南アフリカのドリスさん、 件名は「Klass's wife response」。 最後の手紙配達の顛末はこうだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー …

徳島

大阪でも集まってもらって飲んで、 和歌山港からフェリーに乗り、 22時に徳島の実家に着いた。 ずっと旅の気分のまま、 最後の最後まで自転車で走ってゴールしたかったので、 日本を走った。 無事に着けてよかった。 しばらくしてから いろいろなことがまと…

名古屋

僕にとって、すべての始まりの地である名古屋で 再び会社の皆さんと飲むことは もう一つの夢でした。 来てくれてありがとう。 ■■■■■■計画協力企業■■■■■■ ★株式会社オージーケーカブト★株式会社モンベル★アズマ産業株式会社 ★株式会社アルテリア★株式会社モチ…

岡崎

各地の桜を見つつ、お世話になった人に会いつつ、 家へ向かっている。 いい季節だ。 「なにぃ〜この自転車ー!」 通学途中の子供達が目を輝かす。 他の国の子供達もそんなこと言ってたのかもなぁ。 とか思う。 4年ぶりに会った同期。 家に泊めさせてもらった…

東京

帰国しました。 東海道通って実家の徳島に帰っているところ。 東京、上野公園。 夜桜を見ながら、友人達に再会できた。 皆、来てくれてありがとう。 ついこの前に預かった、 南アのジョルジーナさん、ドリスさんから コーイチさん宛ての手紙を渡すこともでき…

プレトリア

まったく予想していなかったことだけれど、 南アフリカの黒人は暗い。 ボツワナから国境を越え、道端で車を待っているらしい 老女にハローと声をかけたけれど、返事が返ってこなかった。 ザンビア、ボツワナなら老人は誰でも顔をクシャクシャにして 微笑んで…

ポロクワネ

どこまでも真っ直ぐな道。これが南アか。 遠かったなぁ。 南アフリカでの手紙配達は3通。 どれもリンポポ州の州都ポロクワネ周辺。 依頼人のコーイチさんは5年前に ここで働いていて、受取人はその時の現地スタッフと プロジェクトに関わった農家の人。一通…

フランシスタウン

象との出会いが衝撃的だったので、 象のことを色々と調べていたのだけれど、 どうも牙を高く上げる仕草は、 牙を上げるというよりも鼻を上げて、 遠くの匂いをかごうとしているのらしく、 つまりは鼻を伸ばして、僕の匂いをかごうとしていたのか、と。 その…

カサネ

道路に転がる糞の数が増え、 あたり一帯が動物園臭くなり、 そろそろ出てくるかな、と思うとやっぱり その糞の主は道路わきからこっちをじっと見ている。 両目を真正面に据え、 大きな耳をパタパタと動かしながら、 牙を上に向ける仕草。 威嚇なんやろうか。…

ヴィクトリアフォールズ

今は スウェーデン人のダニエルとペアラン中。 日本人の皆は、散り散りになった。 ■■■■■■計画協力企業■■■■■■ ★株式会社オージーケーカブト★株式会社モンベル★アズマ産業株式会社 ★株式会社アルテリア★株式会社モチヅキ★株式会社キャットアイ ★株式会社エバニ…

リビングストン

周藤さんとペアラン5泊6日。 同じサイクリストでも色々な流派があって、 キャンプ派、宿派、自炊派、レストラン派、 現地人と仲良くなる派、現地人素無視派、 ガンガン走る派、あえて走らない派、走れない派、 マメに洗濯する派、準備体操する派、 僕は、 キ…

ルサカ2

自転車に乗っていない時間が長いと言葉やら脂肪やら装備やら 余分なものがいろいろと付いてきて、それは 走り出すとまるで通用しないものなので、 さっさと漕ぎ出したいのに、風邪をひき、 ルサカから出られない。 が、ウダウダしててもいいことはあるもんで…

ルサカ

自転車で世界を旅行している者同士でつくっている メーリングリストで知り合った 周藤卓也氏 http://shuutak.com/ 海外走行約5年、80000km以上走っているつわもの。 に、ここザンビアの首都ルサカでようやく会えた。 3年前、僕が日本を出発する時に彼は中国…

カサマ

道端でパンク修理していると、 少女達が、 じわじわと近づいて来て、 ついに意を決して話しかけてきた。 「中国語が読めますか?」 「携帯電話の言語設定を英語にして欲しいの。」 とボロボロの携帯を見せてくる。 道端でマンゴー売ってる少女まで持てる中国…

タンガニーカ湖

タンガニーカ湖を南北に結ぶリエンバ号。 船齢100年の古い貨客船。 2泊3日の船旅でザンビアに向かう。 途中、海賊の襲撃を受けた、 のではなく、 港がないので、 村の沖に停泊し、こうやって小船が横につけて荷物や人を運ぶ。 運び賃1人につき、1000シリング…

キゴマ2

日本人とわかると、日本に連れて行ってくれ、 ばかりせがんでくるのに腹が立って、 「だいたいアフリカ人は目の前にあるチャンスも拾えないのに、 いけるわけないだろう」と言ったら、 「目の前のチャンスってなんだ?」「言ってみろ、この金持ち日本人」 と…

キゴマ

もう安全な道だけ行こうと決めたのに、 またいつのまにか、危険な道のその分岐点まできてしまい、 どうするかを迷った。 普通にそれて安全な道にいけばいいのに、 いったん迷いだすと、不思議なもんで どんどん危ない方の道の魅力がましていく。 ブルンジ国…

ニュートピア

カイチ・カマウさんは日本人で、30年程前にケニアに渡り、 そしてウガンダへ。タンザニア国境近くでNEWTOPIAと名付けられた 孤児院を開いている。 基本的には自身が日本に行き稼いだ、そのお金でやりくりし ここに墓をつくり、死のうとしている人で…

ジンジャ

なんでそうなるかなぁ、と 日本からやってきた僕が冷めた目で その土地の文化との違いを比べるとき、というのが 旅行の醍醐味だと思うけれど、 比べることもなく、ただ道を走っているだけで 心底幸せやなぁって思うときがある。 そういう理屈抜きの感性に身…

ロドワル

トルカナ湖畔を走ったときには ミッションで入れてもらったり、 商店で買ったりと、水の補給はわりと楽だった。 だから、水のない苦しみは体験していない。 ただ、それを飲むときに その場に人が居たりすると、 とても目の前で飲む気になれなかった。 ここに…

トルカナ湖5

その日、最後の25kmを押すと目の前に 350kmぶりの舗装路があり(穴だらけやけどね)、 これでトルカナ湖沿いの砂道とはおさらば。 やっぱ、ペダルをまわしてこその自転車やなぁ、 とにかくこげることの嬉しさよ。 シャーっと下り坂、 ぐんぐん加速して風を切る…

トルカナ湖4

クリスマスイブのその日も 僕はサバンナ地帯の砂場を自転車押していて。 (木の枝でつくったトルカナ族の住居) 人通りが多くなり、トルカナ族の集落に商店もちらほらあり、 ずいぶんと補給は楽になって 思う存分、水も温かいジュースも飲めるのだけど、 い…

トルカナ湖3

おはようございます。 昼間の暑さはなんだったんだろうか、 というぐらい朝は涼しい。 目に見えないもの、というものを 信じるか信じないか。 僕は三つ子の魂が臆病にできているので、 なにかそういうものに敏感で困ってしまう。 この道に入る前に、 それは…

トルカナ湖2

長い話の続き。 ケニア側のチェックポストに着いたのは夕方で、 エチオピア人の1.5倍ぐらいの体格のケニア人警察官。 きちんと意思の疎通ができる。 もうエチオピア人との空しい会話をしないでいいのがうれしい。 ただ英語を使いたい、話したいだけで話し…