ダマスカス
今日も晴れ。
ダマスカスまで120km。
南からの風が強い。
風向きが変わらないうちに距離を稼ぎたい。
ああ、ヨルダンでは決して見られなかった
緑の畝が朝日を浴びてきれいや。
これがシリアなんや。
ハイウェイ沿いにダマスカスへ急ぐ。
シリアビザは15日しかないから。
けれど、沿道の花も青空によく映えてきれいだったので
立ち止まる。
昼ごろに風がぴたりと止んで
しばらくのちに向かい風に変わる。
やっとこさ首都の気配を感じ始めたころ、
立ち寄った茶店はクルド人経営。
シリア総人口2000万人のうち、クルド人は200万人。
彼はクルド語、トルコ語、アラビア語と少しの
ロシア語が話せる。
トルコと、その後ろのヨーロッパの存在を感じる。
もうそういう地域に来たか。
チョコとビスケットしか売っていなかったので、
チョコをかじっていたら、
「おなかに良くない」と
卵を焼いてパンに挟んでくれた。
「お金はいらない。」
と。
クルドの誇り。
テレビでクルド語の番組を見せてくれる。
真っ赤な人の顔が映っていて
気持ち悪いなと思っていたら
トルコでのクルド人少年虐殺のニュース。
おっと、という感じでクルド人氏はすぐにチャンネルを変えた。
さて、ダマスカスに着く。
市街地で道に迷っていると、
「お助けしましょうか?」とおっちゃん。
あの路地をこういってこういって、と。
右、左を指し示すときに腕を見せるのは
アジアには無かったジェスチャーや。
英語では「right hand(右側)、left hand(左側)」と
hand(手)という単語を使うけれど、
彼らは上腕部をポンっとたたく。
アラビア語ではきっと右腕方向とか左腕方向とか
言っているに違いない。
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