雁石坪

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夜中に宿に困った団体客が来たらしく
彼らの食いかす、タバコの吸殻が床に散乱している。
警察の施設だというのに自国民は強気だなあ。
僕はビビリまくっているのに。


朝7時。
床暖房は消されて、窓も全開。
「よく眠れたか?」
「悪いけど、起きてほしい。」
と当番の警官に言われて起きる。
昨夜の疲れが。。。ああ普通の宿ならなー。


外は一面の銀世界。トトフは小さな盆地にあり
ここらへんでは格別に寒いところだそうだ。


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走り始めると、急激な上り坂。
高山病は治まったけれど、標高4700m。
空気の薄さがこたえる。
すぐに息が切れてへたってしまう。



昼をすぎると、また天気がおかしくなる。
向かい風、ちっとも進まなくなる。



アラレが落ちてきて、手袋についたのを見ると
きれいな雪印だった。雪の結晶って、ほんま雪印なんや。
四国育ちの僕は感動。
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たった60km先の雁石坪という町まで丸一日かかった。
20元の安宿に泊まる。次の町までは青海省
泊まるのに旅行許可証はまだ必要ない。