五道梁
ゴルムドを出て標高4100m地点で一泊したみたら
高山病の気配がまったくなかったので
走り出すことにした。
草原のなかを走る。
午後から天気が崩れ、向かい風きつく
目標にしていた町にたどり着けないことがわかって草原の中でキャンプをすることにした。
さえぎるものが何もない草原で、
風は異様に強くてテントの中は冷え込み、
ウレタンマットだけでは、地面からの冷気を遮れず
マットの下にバッグや防寒着を敷いて寝た。
二重の寝袋の中
やっぱ、暑いところを走る方が楽しいよなあと
これからしばらくこんな日が続くんだろうなーと
夜中楽しみにしていた星を見る気力もなくなったけれど、
草原の真っ只中で寝ているという感覚は否応なしに
とても気持ちが良いもんだ。
不思議と野宿の恐れみたいなものがないんだな。
ここは。