受けた恩は

五十一日目。


標高480m、65番三角寺は思っていたよりも近かったけれど、
ひどく体が疲れていて、寺でのんびり時を過ごした。


この、いつでも5時間ぐらいは寝られそうな
疲れの蓄積具合。遍路に帰ってきたな、と思う。



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山を下る途中に、休憩所があったので
昼寝をしていると、数人立ち寄って行く人がおり。


横になっているのも失礼かなと思い、
その都度起き上がって話をするのだけれど、
珍しい一人遍路のおばちゃんが、
あなたと同じぐらいの子供がいてね、と
1000円お接待してくれたり
話してりゃいいこともあるもんだ。


次の
66番雲辺寺は香川県にあるけれど、行くには一度徳島県に入る。
札所最高峰標高900m雲辺寺
今日はその麓の徳島県三好市に泊まる。


徳島県に入って、さぁ今晩の寝床をみつけなければ。
まぁ寝床については、ここまで歩いてきて、
どうにかならなかったことはないし、今日もどうにかなるもんだと
思いつつ、道端の屋根つきバス停に目を輝かせていると、
さっきお接待してくれたおばちゃんが、


「気になっていたんだけど、今日はどこに泊まるの?」
ここですかね、とバス停を指さすと
「たまにはお風呂にはいらなきゃ。宿をお接待させて。」と。
あわわわ、それはあまりにも申し訳ないですと
恐縮しまくっていたのだけれど、
「宿に泊まってみないと、宿遍路のことがわからないわよ。」という言葉に
イチコロで6000円のお接待をうけることにした。


「宿であったら、初めて会ったふりしてね。」と
さきに、そのおばちゃんは宿へ向かって。
なんという人だろう。


宿に着いて、勝手がわからずまごまごしていると、
ご主人が杖先を洗って、床の間に持っていってくれたり
ハイ、洗濯もんあったら出して、次は兄ちゃんが風呂、と
あれよあれよという間に、食事の時間になって
席の向かいには、さっきのおばちゃんが。
遍路宿ってこういうものなんやな。


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部屋に戻って、ご主人が勧めてくれた本を読んだ。
元記者の人が書いた歩き遍路のレポート。
その中に出てきた、ある僧の言葉に目がとまった。


「与えた恩は水に書け。受けた恩は岩に刻め。」




本日の歩数
28476歩
トータル
1609831歩



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