助けられてありがとう

三十九日目。


一人で歩きたかったので、
ゴーヤ氏と微妙に距離をとって歩く。


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43番明石寺
ゴーヤ氏に遭遇。


国道沿いでうな丼の看板に見つめられていたところ
ゴーヤ氏に再遭遇。


その後は一緒に歩いた。
別に嫌ってるわけじゃない。


遍路小屋にあったノートに
「金も何もかもなくなった。でも生きている。
 神のおかげか、仏のおかげかしらないけど
 なぜか自分は生きている。
 あとどれくらいありがとうが言えるのだろうか
 とにかく今は歩くのみ。」とどこかの誰かが書いていて。


ゴーヤ氏はひどく共感して
「名文だ、名文だ」と嬉しそうだった。


正直いって、「無銭旅行」てものは好きにはなれない。
人の善意を食い物にして楽しているようで。
でも、どこかの誰かがありがとうと言う姿はひどく陰惨に思えて。
隣の男が一日一日「あとどれくらいありがとうが言えるか」を
まじめに意識して歩いているのなら、僕は思い違いをして
いるのかもしれないな、と思った。


遍路がありがとうを考えるのは、実にしんどい。
普段の生活のように言い放って終わりではなくてずっと続く的な。
これは歩いてみればわかる。
善意を食い物にしてありがとうと伝えるだけで去っていけば、
それはその人に根深く巣くう。
善意を与えた方は嬉しいかもしれない。
善意の人の欲をまともにかぶって、ありがとうと言い続けるのは
想像以上にしんどい。



さて、
ザックの中に飯はあったけれど
昼間によい食事場所にめぐりあえず、
結局、寝床に着くまでゴーヤ氏ともども
お接待でいただいたせんべいをかじっただけで過ごした。



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夕焼けがきれいだった。
「ひとりで一夜を過ごさないかん時って、もっときれいに見えることない?」と言うと
ゴーヤ氏
「ごめんね、俺がいて」と。


いたたまれなくなって
二人分のホットミルクを作った僕は君にどう映っただろうか



遍路に出た理由を聞いたら
ボソッと一言二言。教えてくれた。
君もか。


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本日の歩数
35279歩
トータル
1159439歩



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