三原村

三十二日目。


目が覚めると
テントの外が紫色だった。
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夜が明けると見慣れた世界。


朝飯代わりの粉ミルクをつくりながら
近くでテントを張っていたフランス人カップルと話す。



日本にはいつまで?ときくと、
「四国にこの前きて、これから北海道に行って
 1カ月したらフランスに帰るよ。」
「ヘンロピルグリムかい?」
「長いらしいね、1400km歩くんだろ。」
フランスではお遍路が有名?
「全然」
「本で読んで僕は知ったんだけど」


昨日は善根宿でオランダ人先達に率いられた
オランダ人遍路グループに会い、今日はフランス人。
外国に未だ未練のある僕には、ちょっと嬉しい出会い。


さて、高知県最期の39番延光寺
一日では行けない50km先にある。
その途中にある高知県三原村は桃源郷かもしれない。


土佐清水市を出て長い山道を歩いていると、
遠くの畑から
「おぉ、徳島のにいちゃんかー」と呼ぶ声が。


こんなところに知り合いがいるわけもなく、
戸惑っていると
「この前会ったやろ、水車小屋の近くで
 今度会ったらお接待するって約束した…。」


あー、あの時の
4日前に四万十川を越えてしばらく歩いたところに
水車小屋があり、そこで休憩していた僕に
宿毛市への抜け方を教えてくれた人。


まさか、もう一度会えるとは。


「約束やからな、ちょっと待っとけよ。」
とお茶やらジュースやらバナナやら
次から次へと運んできてくれた。


で、しばらく歩くと
「にーちゃん、こっち曲がれ」
またしばらく歩くと
「飴もっていき」


次から次へとお接待の嵐。


極めつけは今日の寝床に決めた
団地の小高い丘の上。


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あずま小屋で日暮れまでの数分を過ごしていると、
下からおっちゃんが歩いてきて。
こりゃ、そこで寝たらあかんと怒られると思っていたら
予想もしない言葉が。


「お遍路さん、うちでお風呂入っていきませんか?」
お言葉に甘えて、ゆっくり湯船で疲れを癒すと
「明日の朝、ご飯を食べていきませんか?」と。


なんという村。
有り難い。








本日の歩数
40082歩
トータル
983842歩


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