スウェイラ


北に走り出す。死海まで5km。
向かい風が強い。
このあたりの風が全部集まっているよう。
フラットな道なのにスピードが出ないのがもどかしい。
辛抱の日やなあ。
そして死海の塩が飛んできているのか、
どうも目が痛い。


f:id:sekaiisshu:20110206140922j:image
左側に現れたのが広大な塩田。
東南アジアのモッコで手作業の塩田と違い、
重機が行きかう近代的な設備。



道沿いにはベドウィンのテントが続く。
ヨルダン政府はテント生活をするベドウィン
補助金をだしているそうで、
牧畜をやめて定住しはじめ家を作る余力はあるのに
補助金目当てでテント生活を続けるベドウィンがいるんだと。
テントの外には彼らの車がとまっている。
f:id:sekaiisshu:20110206110531j:image



死海が見える。
海の際が白くみえるのは、
もしかして塩の塊か!とワクワクしたけれど
よーくみるとその白いのが動いているので波だとわかった。
ちゃんと波があるんやな。



死海沿いの崖っぷちを進んでいると、
おお、リカンベント(寝転がってこぐスタイルの自転車)と
ノーマルのMTBに乗った二人組みに遭遇する。

f:id:sekaiisshu:20110207101553j:image

オランダ人のウィムさん親子。
息子がトルコでの留学を終えたのを機に
トルコーシリアーヨルダンーイスラエルを巡る旅行を始めたんだと。
「いい息子さんですね。」というと、
「うん、息子がこの旅行に招待してくれたんだよ。」と
ウィム氏は満面の笑み。
「オランダに来るならうちへ来なさい。」
着々とヨーロッパの滞在先を確保できて笑う僕。


リカンベントに乗らせてもらう。
ビーチにおいてある椅子に寝ているかんじで気持ちいい。
でもペダルまでの距離は本人用に調整されているので、
僕はこげない。
普通の自転車と違って、サドルを下げればいいってもんじゃないんや。


f:id:sekaiisshu:20110207103258j:image




死海のほとりでテントを張る。
観光客ズレしたラクダ使いがウヨウヨしていて
どうも気分がよくない。

f:id:sekaiisshu:20110207202847j:image

テントの中でメシを食べていたらネコが訪れる。
警戒していた心がなごむ。
ネコはいいなあ、ネコは。


深夜、また雨が降る。
フライシートをかけに裸で外に出る。
なんで裸になったのか、寝ぼけていて覚えていない。








にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村←横のバナーを押すと、ランキングがあがります&見えます。

宿の人が今日か明日がムバラクの最後だと言っている。