ラススドゥル
スエズ運河入り口。
南のスエズ湾には
順番待ちの大型船がいくつも停泊している。
ここに対岸への渡し舟があると
なぜか思い込んでいたのだけれど、
「ここはミリタリーエリアだから、無いよ。
北に15kmほど行くとトンネルがあるから
そこを通るしかないよ。」
と思わぬ答えが返ってくる。
トンネルで運河をくぐるんか。へー。
北向きの道は辛い。
このところずっと北東の風で、向かい風になるから。
トンネルにつく。
自転車通行禁止で係官に止められる。
警察が適当な車を見つけて荷台に載せるよう
手配してくれる。
スエズを渡って、さあユーラシア大陸に戻ってきた。
広がる砂漠。
1、2km先に
遠くに大きな建物があるなと思っていたら
それがスエズ運河を南下する船だった。
音も立てず砂漠の中を動く船。
後ろをみると、1、2kmほどの等間隔で大きな船が連なっている。
自転車とおなじぐらいのスピードで進む船。
何ノットかはわからないけれど、
年取っても忘れないやろう、
スエズをよく船は自転車と同じ速さだということ。
格闘技の美濃輪育久が上を飛ぶ飛行機を追いかけて
トレーニングしていたのを思い出す。
運河が終わると
紅海を挟んで対岸が見える。
ホテルは高い。
値切っても80ポンド(1200円)にしかならない。
浜にテントを張る。
音に敏感になる。
夜は波音が浜にどんどんせまってくるようで怖い。
やっぱ夜はすべてが恐怖の対象になる。
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