スエズ
カイロから東へ。
スエズへは交通量の多い砂漠の道。
戦車が数台トラックで輸送されて
カイロに向かっている。
なんかあるんやろうか。
カイロを出てから標高280mまでゆるく上っていく。
そのあとはアップダウンを繰り返し、
海沿いのスエズに近づくにつれて
またゆっくり下っていく。
ナイル川沿いの平地を除いて、エジプトの国土の
大部分はこのような小高い砂漠の丘陵でできている。
なにもない砂漠だからちょっと上っただけで
驚くほど遠くまで見渡せる。
まあ、その遠くにあるものも砂漠なんやけど。
都会にいたことが体にいくらか毒素を溜め込んだような気がして
ひとまず、背中についた脂肪を燃やそうと必死でこいだ。
長い休養のあと走り出すときは
きまって、感情が研ぎ澄まされている。
恐れも喜びも両方ともよく感じられる。
月が見えてきた。
スエズまでは大した町がなく、
日が暮れてあと30kmでスエズだったので
思い切ってナイトランをした。
ヘッドライトをつけて走ると
昼間見えなかった砂埃がよく見える。
霧雨の中を走っているような見え方をする。
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