ミニア


朝、共用の洗面所で歯を磨いていると、
二人の警官が来て
「何時に出発しますか?」
と聞く。


あー、今日は朝からエスコートか。
憂鬱や。
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9時に宿を出て、
警察車両の先導でソハグ市外へ。


そこで待っていた別の車両に自転車を乗せ、
20kmほど進む。その繰り返し。


もう何回、車両を変えたやろうか。
7回、8回ぐらいか。
もうどうでもよくなってきた、いけるところまでやってくれ。


途中の乗り換えで、これから乗り移る車両から歓声があがったのは、
北から来たその車にはデンマーク人サイクリストが乗せられて
いたからで。
デ「とにかくミニアまでは自転車乗れないよ。」
僕「とにかくキナまでは自転車乗れないよ。」


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互いの不幸を笑って記念撮影
(警察官はこの裏手にたくさんいるけど、撮ってはいけない。)
で、彼は南に僕は北へ。



ミニアについたのが暗くなった6時、
その日泊まるホテルも警察が手配してくれる。
一泊50ポンド(700円)と良心的な値段の宿。
中国だったら2,3000円のホテルに泊まらされるところや。


夜中もホテルの前に警察官が立っている。
一人で外出してもOK。
この暗い裏路地、危なそうなんやけどな。


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