デリー4

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パキスタンビザをインドや周辺の南アジア諸国で取るのは
現在難しく、インド亜大陸は陸の孤島状態。


また飛行機で飛ばなくてはならない。


今まで5回飛んだけれど、いつも飛行機に乗る前は
下調べで忙しくなる。


飛行機の無料受託手荷物は何キロまでか?
荷物の超過料金はいくらか?
ラップをぐるぐる巻くパッキングマシーンが空港にあるか?
空港に自転車で乗り付けてから分解するスタイルの僕は
このマシーンの有無が重要な情報。
こっちで梱包してからタクシーで向かう手もあるけど
国際線の超過料金はバカ高いので、
段ボールの重さ2、3kgも減らしたい。
ラップ巻きだと軽い。
それに、分解すると自転車の強度が格段に落ちる。
直接自転車で乗りつければ、
「そのままの状態で運んでいいですよ。」という
奇跡に近い回答にもトライできる。


で、チケット代理店に聞いてみると
「首都の空港にないわけがない。」
別の代理店は
「そんなものをみたことがない。」
と予想通りのテキトーな回答。


空港に電話してみると、
係「セキュリティーに関することなので答えられません。」
僕「パッキングマシーンがセキュリティにどうして関係するの?」
係「少しお待ちください。」で何やら後ろで相談中。
係「あなたはパッセンジャーですか?」
僕「まだ、予約していない。」
係「じゃあ、質問には答えられません。」


と、面倒なことを嫌がるインド人らしい回答。
仕方ないので、直接空港に行って自分の目で確かめることにした。
値段も確かめられるやろうし。


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デリーの安宿から1時間強、20km先の空港に着く。
セキュリティ「チケットとパスポートを見せなさい。」
僕「チケットはまだ買っていません。」
セ「それでは中に入れません。規則です。」
僕「じゃあ、中にパッキングマシーンがあるかどうか教えてください。」
セ「チケットがあれば、教えます。」


あったまきた。


僕「チケットがあろうがなかろうが、あなたの会社のサービス不足で
ここまで直接来ているのに、その態度はなんだ!」
セ「いいたいことは全て、一番奥の出入り口にあるヘルプデスクに
言ってください。規則です。」



僕「ただ、中にパッキングマシーンがあるか、ないか
それだけを知りたいのです。それで、それはいくら?
簡単な質問でしょう?」
へ「ここは国内線のヘルプデスクだから国際線のことは
わからない。」
僕「パッキングマシーンがあるかどうかに、
どうして国内とか国際とかが関係するんですか?」


しばらく考えるヘルプデスク。
早う答えろや、そんなこと。


僕「とにかく、ここに行けと言われたから来たのに、
また歩けって言うんですか?」
ヘ「チケットを持っていますか?」
僕「だからないんやって。詳細がわからないのに
先にモノを買えるわけがない。」
へ「あなたの言うことは非常に正しい。
でも、パッセンジャーではない方に詳細を教えるわけには
行きません。」
僕「じゃあ、中のスタッフを外に呼んできてくれ。
僕は中には入らないから。」
へ「インポッシブル。」
僕「あなたのいうことは論理的じゃない。あなたは同じこと
ばかり言うだけで馬鹿だ。
ボスを呼んでくれ。」
へ「論理的じゃないのはあなただ。国際線のことをどうして
ここで聞くのか?インポッシブル。
とにかく国際線のことはわからない。」


勝った顔をするヘルプデスク。
なんか、頭がこんがらがってきた。
とても大変なことを聞いている気もしてきた。


パッキングマシーンがあるかどうか。
うーん。


インド人はプライドが異様に高い。
お互いムキになったら、簡単なことでも
うんともすんとも進まなくなる。
長電話をしだして、こっちにはとりあわなくなる
ヘルプデスク。あんたは子供か!


建物の端から端まで歩いて、
国際線のヘルプデスクに着くと
2人の係を取り巻くインド人の輪。
あー、待つのしんどいわ。


で、寒々とした外をうろついていると
ガラスの向こうの出発ロビーにパッキングマシーンが見えた。
なんや、あるんやん。


ガラスにへばりついてまじまじと色んな角度から
パッキングマシーンを見つめる僕に
とおりがかりのセキュリティが、
セ「あれなら一つのバッグにつき、200ルピーだ。」


くっ、
世間話程度で聞けば良かったんか。
刑事じゃあるまいし、


あー、面倒くさい国!


でもやっぱ嫌いになってはいけない気がするのは
なんでやろう。


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