老勐
春節はイ族の家で過ごした。
2000mあたりに鮮やかな刺繍のイ族やチベット族が住んでいて、
その下の1500m前後に稲作をするハニ族、彼らの服はイ族に比べると地味。
その下に独特の黒い帽子のヤオ族、
その下の川沿い、バナナの生えているあたりにはタイ族。
街では見慣れた漢族が商店を営んでいる。
谷間の小さな街で新春のお祭りが行われていて
周辺の山々からバイクやトラックに乗って
いろいろな民族が集結。なんとも言えず壮観。
こういう風景に出会えるなんて
自転車乗り冥利に尽きるなあと思う。
民族衣装のスカートをはいた集団がいて、後ろ姿がとても
かわいらしかったので、前に回り込んでみると
あぁ。。すごいお婆さん。
それにしても
自分のやっていることは名古屋の名駅の地下街でやっていたことと
何も変わってないなあ。
夕方に人々が慌ただしく街の端に駆けていくので
なにごとかとついていくと、棒切れを手にした若者が向かい合っていて
これはきっと民族同士のケンカだと思ったのだけれど、
実際は帰りのトラックの先着を争う単なるこぜり合いで。
武装した公安がサイレンを鳴らして駆けつけると
クモの子を散らすように皆逃げていった。