テストツーリング2日目その1

いざ、関宿へ。


0:00
桑名、四日市と今思えば走りやすい道を淡々と進む。
車も少なくなり、静か。
小雨がぱらつくが、まぁなんとかなるだろうと気楽に
やりすごす。


追分という分岐点をこえたあたりから、トラックが1号線になだれ込んでくる。



2:00
鈴鹿市
トラックだらけ。
けたたましくエンジンを響かせて、ハイビームばりばりで真横を通る。
ライトで一瞬地面が見えなくなり、通り過ぎたあとの風に吸い込まれる。
下りでも、地面が見えないので段差が怖い。スピードを出すわけにもいかない。
めちゃめちゃ怖い。



4:00
亀山市
ひたっすら、トラックと共に1号線を走る。
窓ガラスの割れた廃墟、漆黒の野山。無機質で怖い。
バイクや車なら一瞬で通り過ぎることができるけれど、
自転車だとそうもいかない。


すれ違う歩行者、自転車まったくなし。腹が減ったがコンビニもなし。
手に力をいれすぎて、痛くなってきた。
心身ともにめちゃめちゃしんどい。
ノーモアトラック、ノーモア暗闇。


日本でこんなだから、海外で夜間走行などありえないな。


6:00
関町
目的地の関の宿に着く。
道の駅をのぞくと、錠がしてある。9時から開きますと。
ふぅ。
朝露でしめったベンチで寝転がる気になれず、
汗臭い服を着替えただけで漕ぎだす。


意気消沈のなか、みたかった標識を発見。


f:id:sekaiisshu:20070609113550j:image
まっすぐいけば甲賀、左折すれば伊賀。
私は左折します。


左折したら、ひたっすら上り坂。
いよいよ峠。
歴史に詳しい人なら知っている「加太越え」の加太を通ります。


f:id:sekaiisshu:20070609122232j:image
坂。


f:id:sekaiisshu:20070609131642j:image
坂。



もう漕げません。押します。
このあたりから思考能力ゼロ。



きれいな景色。
山と渓谷
腹がへる。
食べ物がない。
昨日餞別としていただいた「赤福」を平らげる。
重心が後ろになって、お尻が痛くなる。


なんとか峠をこえて伊賀に入ると、野生のサルがお出迎え。
写真を撮ろうとしたら、殺気を感じたのでやめた。
暗闇でおびえすぎて、サルさえ怖い。


このあとは、ひたっすら下り。
気温もあたたかくなり非常に眠くなってくる。


そして、今書いている私も眠くなってきた。
つづく。


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