ドゥリケル
屋根に人を満載したバスの列。
こういうことが許されるテキトーさ具合が
心地いいっす。
昨夜はネパール人のお宅に泊まらせてもらった。
普段は娘さんがつかっているらしい
きれいなベッドに案内されて恐縮していると
夜中、南京虫が出てきた。油断していたなあ。
これがなけりゃ快適な気候なのに。
ライトをつけて殺しても殺しても出てくる。
タダで泊まらせてもらっているので
寝ている家族を起こして文句なんていえない。
仕方なく、分厚い靴下とカッパを着こんで寝た。
全く意味なかった。
南京虫がいると分かっていて泊めたか。
でも親切心なんだよなあ。田舎の人は平気なのかなあ。
この痒さを?まさか。
とても寝られず、外のベンチにマット敷いて寝ていた
僕を朝一番に起きてきた娘さんがにらむ。
好意を踏みにじられたと思ったのか、
昨晩とは一変、皆明らかに機嫌が悪い。
んな理不尽な。
ネパール語ができればなあ。
とりあえず、
早くカトマンズに着いて、南京虫が潜伏している服を
全部洗濯したい。
ヒマラヤの反対側に出てきた。
標高は一気に700mまで下がり、気温は30度近い。
道路沿いにこういうブランコが多い。
外国人が乗ろうとするとお金を取られる。
子供達の小遣い稼ぎになっているみたい。
解放軍作成のチベット地図にはネパールも
入っているけれど、すべての地名が漢字表記。
たとえば、カトマンズは加徳満都、ドゥリケルは杜利克耳
というように暗号解読状態。使い勝手が急に悪くなる。
それに加えて道路の表記もえらいテキトーになり、
まさかのゲリラ峠だらけで辟易するのだけれど、
チベットの高所トレーニングの効果は抜群。
こりゃ上れないなあ、と見た目には思う坂も全然きつくない。
おどろくほど息がつづく。
沿道のネパール人も僕の超人具合にびっくりしている。
それにしても、風景が鮮やかでいちいち心を奪われる。
一日でカトマンズにつくかと思っていたら
悪路が多くて無理だった。
まあ中国は出国したので、急ぐことはないかと
自分へのご褒美の意味も込めて、
ヒマラヤが見える、峠の高そうなホテルに泊まった。
中に入ると案外寂れていたこのホテル1泊500ルピー(600円)。
意外に安い。
体のどこかにいるかもしれない南京虫を洗い流そうと
ホットシャワーを期待していたのに、お湯どころか
水さえ出ない。安いわけだ。てかそれならもっと安くしてほしい。
バケツにお湯を入れてもらってチビチビ体を洗う。
でもまあさっぱりして、食堂でビールを頼む。
明日はカトマンズ。
1カ月前には西から、そして今は東から入り、
あの街、あの宿に着くということがなにか不思議。
地球を走っているんだな。
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