パケル

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止まるたびに体のどこに力が残っているか
探しもとめるような坂で、きつかった。


峠。遠くにヒマラヤの山々が見える。
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もう6年も自転車こいで世界を回っている
藤さんという人がいて、
藤暁之の世界一周自転車の旅blog


その人がいつぞやのブログのなかで
「野暮な説明も知識もなしに目で見た瞬間に首の後ろの辺りがゾクゾクッとするような、鳥肌の立つような、そんな景色が見たくて私は自転車をこいでいます。 」
と書いていた。


僕はまだ日本を出て1年ちょいだけれど、
これはほんとにそうだなと思っていて。
自転車だから、観光地でもなんでもない、
でもすごい景色に偶然出会うことがある。



不意打ちであればあるほど、感動すると思っていて。
それは景色に限ったことでもないとも思う。


マイナーな峠というのは、そういうものに出会える確率が高い。
不意打ちを期待するというのも変だけれど、
こいだり押したりしている間はそんなことは忘れて必死なので
目の前に突然パーっと思いがけない景色が広がると
なんともいえない気分になる。


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峠を越えると空が青かった。


単なる道と青い空だけなのにやたら嬉しかった。