シラチャ2

f:id:sekaiisshu:20100519171955j:image

タイ宛の手紙は3通あって、そのうちの1通がここシラチャ。
残りの2通はバンコク


あて先は、シラチャ・シティホテル。ミス.ブンダリク。
シティホテルは日本人が出張や家族連れでも利用する
一泊約2000バーツからの中級ホテル。
ちなみに今僕は200バーツの安宿。


レセプションで、「ブンダリクさんという方が泊まっていると思うのですが」
と尋ねると、
「このホテルのオーナーです。秘書に今、会える時間があるかどうか聞いてきます」と。
そんな偉い人だったとは。
僕はもう汚い世界の人間なので、自分の格好やら体臭やらが
こういうところにくるとても場違いな気がして恥ずかしい。
あせった、びびった。


数分後、スタッフを二人引き連れてその人は現れて。
僕が持っている他の2通はこのブンダリクさんの部下宛
だと聞いていたのだけれど、一緒にロビーに現れた二人がその2通の受取人だった。


バンコクがひどい状況なので、こちらの事務所に移ってきたのです。
2人とも普段はバンコクにいて、3人が一緒にここにいることは
とても珍しいことです。」

f:id:sekaiisshu:20100516111505j:image

3人とも、まさかの手紙の到着を喜んでくれた。
楽しみにしていたバンコクにはしばらく行けそうにないけれど、
でも会おうと思っていた人にここで会えている。
禍福はあざなえる縄の如し。





「好きなものを食べてください」と通された日本食レストラン。
テレビに目がいった。白石康次郎。


f:id:sekaiisshu:20100519184243j:image

お遍路で立ち寄った温泉を思い出した。
あの時もテレビで白石康次郎。


「自然を力でねじ伏せようとしても無理だ。自然に、遊ばせてもらう」
お遍路のときは、彼の言葉はとてもハードルが高くて、
耳に残してもなにか悔しいだけだったけれど、
今は素直にそうかと聞ける、そして少しわかる気がする。