ヴィンロン

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メコン川最下流のデルタ地帯を縦断している。
橋がないところは、船にのって対岸に渡る。

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前からほんとに自然豊かな国だなあと思ってきたけれど、
ここらへんは格別だ。
縦横無尽に流れる川、水田、椰子の木林。露店に並ぶカニ、貝、果物。
庭先に鈴なりになっているジャックフルーツやパパイヤを見ていると、
そこらへんの草も食べられそうな気がしてくる。


この国の国民は戦争中でさえも食うのに困ったことがない、という風な
ことをあるベトナム本に書いていたのだけれど、納得できる。


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今日もスコールにあった。
3時過ぎに、もうこれ以上は水分を含められないだろうと
思うぐらいに空気が蒸してきたら、灰色の雲がゴロゴロいいだして
バシャーっとくる。
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現地人と一緒に道端の茶店で雨宿りをしていると、
(ああ、こういう時間がとても好きだ)
雨が上がらないうちから、皆が一斉に出発しだす。
ここの人しかわからない雨上がりの予兆がどこかに見られるのかなと
思って、外を見てみると、やっぱりまだまだ雲が四方を覆っている。
でもきっと止むんだろうと思って、僕も走り出したのだけれど
雨脚は進むほど強くなる。
しばらく進むと無人の小屋があったので、逃げ込むと
さっきのメンバーがそのままそこに居て、皆びしょ濡れで何かを待っている。
(ああ、こういうのはとても愉快だ)


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