元陽

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標高2000mから300mへ直下高。
北回帰線を越えてトロピカル。


今までどうにかならなかったことは一度もないし、
という気持ちで日暮れ間近の山道を降っていったのだけれど
40kmの道のり、宿が一つもなかった。
テントを張ろうにもずっと断崖絶壁の山道でまいった。
おっかしいなあ、こんなことってあるんや。
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気圧差で一気に後輪がポヨポヨになったので
ヘッドライトをつけて路肩で空気を入れていると、
バイクに乗った怪し気な二人組に話しかけられてゾッとした。
止まっていたら何されるかわからないので、すぐに
自転車に飛び乗って、市街地の灯があるところまで走りつづけて
着いたのが21時。ああ怖かった。


せっかくのハニ族の壮大な壮大な棚田地帯だったのに
暗くて何も見えないまま通りすぎてしまった。



暗闇の中で煌煌と逆への字にる山火事を見れたのは
ラッキーだったかもしれないけれど、こんなことではダメだ。