耐えてアフリカ

最近、アフリカの旅行記を読んでいる。
『耐えてアフリカ』松本和人

内戦中のスーダンやザイールを川下りしたツワモノ。

「アフリカ=未開」、別にこういった一般的なイメージが払拭されるような内容ではない。アフリカはやはり未開の土地のようだ。

ただし、日本に入ってくるアフリカの情報量の少なさは
未開のイメージに拍車をかけていることは確かだ。

僕が勉強していたインドにしても、混沌や神秘といったお決まりの枕詞は
現実には合っていなかった。知れば知るほど、混沌といわれる現象には
体系的な理由があり、インド人が信じる宗教は、彼らにとって神秘でも
何でもない、ごくごく日常的なことであった。

ところで、今まで読んできた旅行記のなかで、どうやらアフリカが一番危険。人間だけならいざ知らず、動物や感染病の恐怖は常につきまとう。

真っ暗闇で1人テントを張り、野宿する自分を想像してみる。
すぐそこを得体のしれない動物の足音が横切る。死を覚悟する。



しかし、死を覚悟というところで一気にリアリティが失せた。

私には死直前の感覚がないのだ。

死ぬ気になればなんでもできると人はいうが、いざ死を想ったとき

それほど自分が動く力が沸くのか疑問。