境界
友人M氏はあっちの世界とこっちの世界の境界で語ることをやめ、
また別の友人は昼と夜の境界の美しさをmixiで綴っていたけれど。
「人間の文化から生物の進化まで、
どの世界でも一番おもしろいことは境界線の上で起こる。」
池澤夏樹『南鳥島特別航路 (新潮文庫)』
狙う獲物は僕の立つ突堤の真下にひそんでいる。
突堤の基礎は数本の柱で支えられていて
十数m下の大部分は空洞になっている。らしい。
誰かが実際に見たわけではない。
釣り場にはこの手の「らしい話」がもっともらしく飛び交う。
たしかにおもしろいことは境界線上で起こっているようで。
えさ代が掛かるからとワームを使っていたけれど
こんなに根掛かりしていては、ワームの方が高くつくなと
ようやく気付いて、オキアミを使ってみた2日間。
釣れるなぁ。
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